NURO光の引っ越し手続きと費用について解説

NURO光には、フレッツ光の「移転手続き」のように契約内容を引っ越し先にそのまま引き継げる手続き方法がありません。そのため、NURO光で引っ越し手続きをする場合は、一度NURO光を解約して引っ越し先で新規に契約する形になります。

手続きの流れはどのプランでも同じですが、引っ越し費用が実質無料になる「お引っ越し特典」には適用条件があります。適用条件を満たせない場合は引っ越し手続きにともなう費用が全て自己負担になるため、他社回線に乗り換えたほうが費用負担は軽くなるかもしれません。

引っ越し費用や手続きの前にサービス提供エリアを確認

NURO光を利用中に引っ越す場合は、まず引っ越し先がNURO光のサービス提供エリア内かどうかを確認しましょう。引っ越し先でNURO光を契約できない場合は、NURO光の引っ越し手続きではなく他の回線への乗り換えが必要になるからです。

各プランのサービス提供エリアはNURO光公式サイトの以下ページで確認できます。

• NURO 光 G2・G2 V：「Webでお申し込み」（新規お申し込み・エリア確認）
• NURO 光 for マンション：「導入物件検索・お申し込み」
• NURO 光 10Gs／6Gs：「「NURO 光 10Gs／NURO 光 6Gs」のお申し込み」
• NURO 光 20Gs：「「NURO 光 20Gs」のお申し込み」
• NURO 光 10G：「「NURO 光 10G」のお申し込み」

引っ越し先がNURO光のサービス提供エリア内だった場合は、NURO光で引っ越し手続きを進めましょう。

一方、引っ越し先がNURO光のサービス提供エリア外だった場合は、引っ越し時にNURO光を解約して別の回線に乗り換えることになります。NURO光の解約にともなって費用が発生する可能性があるため、引っ越し先ではキャンペーンで乗り換え費用がキャッシュバックされるような回線を契約すると良いでしょう。NURO光の解約費用については、次の見出しで解説します。

なお、NURO光がエリア外だった場合のおすすめ光回線はこちらの記事で紹介していますので、乗り換え先の回線を選ぶ際の参考にしてください。
https://hikari.netde-pc.jp/15918.html

NURO光の引っ越し手続きにかかる費用

NURO光の引っ越し手続きには、「引っ越し元の解約費用」と「引っ越し先の初期費用」がかかります。

「引っ越し元の解約費用」は、NURO光エリア外へ引っ越す場合も発生する可能性があります。ですから、引っ越し先でNURO光を利用するかどうかにかかわらず、解約費用については必ず確認しましょう。

引っ越し先の初期費用については、契約する回線によって異なります。本記事ではNURO光の初期費用を紹介するので、引っ越し先で他の回線を契約する場合には契約する回線の公式サイトなどで確認してください。

引っ越し元の解約費用

NURO光各プランの解約にかかる費用は、「契約解除料」「工事費残債」「回線撤去工事費」「機器損害金」の4種類です。費用が発生する条件や金額についてそれぞれ解説します。

なお、NURO光でんわを利用している場合は、上記4種類に加えてNURO光でんわの解約工事費1,000円が発生します。番号ポータビリティで電話番号を引き継いでいる場合は、番号ポータビリティ解約工事費1,500円も追加で必要です。

契約解除料

契約解除料は、一定期間ごとの自動更新プランを契約更新月以外に解約した場合に発生する費用です。契約期間の縛りがないプランでは契約解除料は設定されていません。

契約解除料が設定されているプランでも、更新月に解約すると契約解除料は無料になります。NURO光 G2/G2 Vを利用している方はSo-netのマイページ、その他の契約プランの方はNUROのマイページで、更新月の確認が可能です。解約費用を把握して支払いに備えるためにも、引っ越しが決まったらマイページで更新月を確認しましょう。

工事費残債

工事費残債は、基本工事費の分割払いが完了していない場合に請求されるものです。未払い分が一括で請求されるため、NURO光の利用期間が短い場合は請求が高額になるおそれがあります。

たとえばNURO 光 G2 Vを12か月で解約した場合、工事費残債は25,327円（1,333円×19か月）になります。工事費残債も契約解除料と同様にマイページで確認できるので、解約が決まったらチェックしておきましょう。

回線撤去工事費

回線撤去工事費は、自宅に引き込んだ光ケーブルや壁に設置した光コンセントなどの撤去工事を実施する場合にかかる費用で、金額はどのプランでも一律10,000円(税抜) です。

NURO光では撤去工事を行うかどうかを任意で決められます。設備を残しておけば次の入居者が使える可能性があるので、基本的には撤去する必要はありません。ただし、管理会社や大家さんなど物件の所有者が撤去を希望する場合は、撤去工事が必要になります。その場合も費用は契約者が負担しなければならないので、設備の撤去が必要かどうかは物件の所有者にも必ず確認しておきましょう。

機器損害金

機器損害金は、NURO光からレンタルしている機器（ONU ホームゲートウェイタイプ）を紛失・破損した場合や期限までに返却しなかった場合に発生する費用です。返却期限は解約申し込み後に通知されます。

引っ越し先でNURO光を利用する予定でも、レンタル機器は一度返却する必要があります。レンタル機器を期限までに返却すれば機器損害金は発生しないので、解約まで機器は大切に扱い、期限を守って返却しましょう。

引っ越し先の初期費用

NURO光の各プランを新規契約する際には、「契約事務手数料」と「基本工事費」が必要になります。契約事務手数料はどのプランでも3,000円(税抜) です。基本工事費は下の表の通りプランによって異なります。

「お引っ越し特典」を利用すれば、引っ越し先の契約事務手数料や基本工事費は実質無料になります。ただし、お引っ越し特典には適用条件があるので、誰でも必ず利用できるわけではありません。

「お引っ越し特典」の特典内容と適用条件

NURO光が公式で用意している「お引っ越し特典」を利用すると以下の特典が受けられるので、引っ越しにかかる費用負担を減らせます。

• 引っ越し元の契約解除料9,500円と工事費残債(最大40,000円)が無料
• 引っ越し先の基本工事費40,000円が月額料金から割引されて実質無料
• 引っ越し先の契約事務手数料3,000円が無料
• 引っ越し先のSo-net設定サポート9,800円が1回無料
• So-netのメールアドレスを引っ越し後も引き続き利用可能

回線撤去工事費や機器損害金、NURO光でんわの解約工事費はお引っ越し特典の対象外なので、これらの費用については全額自己負担になります。

お引っ越し特典が適用できるのは一部プランのみ

お引っ越し特典を適用できるのは「引っ越し元でNURO光 G2またはG2 Vを契約していて、「引っ越し先でNURO 光 G2 Vを契約する場合」に限られます。

お引っ越し特典の適用条件に該当しない場合は、引っ越しにともなって発生する費用をすべて自分で負担しなければなりません。ただし、契約するプランによっては、引っ越し先で新規契約キャンペーンを利用できる可能性もあります。お引っ越し特典が適用できない場合は、他に利用できるキャンペーンがないかを一度サポートデスクに問い合わせてみましょう。

キャンペーンが利用できず費用負担が大きくなる場合は、NURO光以外の回線に乗り換えると乗り換えキャンペーンによって費用を補填できる可能性があります。引っ越しにかかる費用を少しでも減らしたい場合は、回線の乗り換えも検討してみましょう。

NURO光の引っ越し手続きの流れと注意点

NURO光の引っ越し手続きは以下の流れで行います。混雑状況によっては引っ越し手続きから引っ越し先での開通まで１～２か月かかることもあるので、引っ越し先が決まったら早めに申し込みをしましょう。

1. 引っ越し手続きを申し込む
2. （必要な場合のみ）NTTの加入電話権の復活手続きをする
3. 引っ越し元で使用していたレンタル機器を返却する
4. 引っ越し先の宅内工事・屋外工事に立ち会う
5. （必要な場合のみ）番号ポータビリティ工事が実施される

NURO光の宅内工事・屋内工事は立会いが必要ですが、番号ポータビリティ工事は、NTTの局内工事のみなので立ち会いは要りません。工事日の調整方法などは新規契約時と同じです。新規契約時の流れや注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。
https://hikari.netde-pc.jp/18054.html

引っ越し手続きの申し込み先は利用しているプランによって異なる

各プランの引っ越し手続きの申し込み窓口は次の通りです。

NURO光 G2とNURO 光 G2 Vは、上記の電話窓口かWebフォームを利用することで、適用条件を満たす場合にお引っ越し特典を受けられます。通常のサポートデスクではなく必ず引っ越し用の窓口を利用しましょう。

NURO光 G2とNURO 光 G2 V以外のプランには「引っ越し手続き」に特化した窓口はありません。問い合わせフォームで解約手続きを選択したうえで「引っ越しにともなう解約と再契約がしたい」旨を伝えましょう。

NURO光でんわの番号を継続して使いたい場合は電話で手続きする

NURO光でんわを利用している場合、NURO光の解約にともなって自動的に解約されます。引っ越し先でもNURO光でんわを利用したい場合は、NURO光と同様に新規契約の手続きが必要です。

NURO光でんわを新規契約すると、引っ越し前と異なる新しい電話番号が割り当てられます。ただし、「引越し先が同一市区町村内」かつ「番号ポータビリティによりNTT加入電話の電話番号を引き継いでいる場合」にかぎり、引っ越し先に電話番号を引き継げる場合があります。

NURO光でんわを利用していて、引っ越し前後で同じ電話番号を継続して使いたい場合は、NURO光の引っ越し手続きを電話で申し込みましょう。Webで手続きを完了すると電話番号が消えてしまい引っ越し先に引き継げなくなるので、必ず電話窓口を利用してください。

オプションサービスはすべて再契約の手続きが必要

NURO光でんわに限らず、オプションサービスは引っ越しにともなってすべて解約されます。必要なものは引っ越し先で改めて新規契約を申し込みましょう。

主なオプションサービスの引っ越し手続きについては、NURO光公式サイト「ご利用者向けお引っ越し特典」の「引越し元のNURO 光契約について」をご確認ください。

「おうち割 光セット」は引っ越し後に再度手続きが必要

ソフトバンクのスマホの利用料金が割引になる「おうち割 光セット」を利用している場合、引っ越し後も割引を受け続けるには再度申し込みが必要です。

「おうち割 光セット」は対象の固定回線を解約すると解除されるので、引っ越し手続きにともなってNURO光を解約すると、同時に「おうち割 光セット」も解除された状態になります。引っ越し先でのNURO光の契約が完了したら、忘れずに「おうち割 光セット」の申し込み手続きをしましょう。

申し込みは、NURO光公式サイト上の「確認書」をNURO光へ郵送のうえ、NURO光でんわの開通後にソフトバンク取扱店またはソフトバンクの会員ページ「My SoftBank」で行ってください。