auひかりは、契約できるエリアが限定されていたり、契約時に工事が必要だったりと、他の光回線とは異なる点があります。ですから、auひかりに乗り換える場合、乗り換え方法と注意点は事前に確認しておきましょう。
また、auひかりへの乗り換えにかかる費用は、2つのキャンペーンを使うと安くおさえられます。ただし、乗り換えキャンペーンの「auひかり 新スタートサポート」は契約者自身で申請が必要です。忘れずに申請して割引やキャッシュバックを受けられるよう、手続きの内容やタイミングを把握しておきましょう。
本記事では、auひかりへの乗り換え方法と注意点、乗り換えキャンペーンについて解説します。合わせて、契約を申し込むときのおすすめ代理店も紹介しますので、参考にしてください。
auひかりへの乗り換え方法
契約中の他社光回線からauひかりへの乗り換えは以下の流れで行います。
- 提供エリアの確認
- 契約申し込み
- 開通工事
- 乗り換え前の回線の解約
4まですべて完了すると、乗り換えキャンペーンである「auひかり 新スタートサポート」の適用申請ができるようになります。キャッシュバックをもらうためにも、まずは1~4をスムーズに終わらせましょう。
1.提供エリアの確認
auひかりはKDDI独自の光回線を使うので、他社の光回線とは提供エリアがちがいます。他社の光回線が使える場所でもauひかりは使えない場合があるため、auひかりへの乗り換えを検討する前に、まずは希望の住所で契約ができるか確認しておきましょう。契約可否は、auひかり公式サイトの「提供エリア検索」で簡単に調べられます。
提供エリア外の場合は auスマートバリューが適用できる光コラボへ
auひかりが契約できない場合は、auスマートバリューを適用できる光コラボへの乗り換えを検討しましょう。
光コラボとは、NTT回線を使ってプロバイダが独自に展開するサービスです。auひかりよりも広い範囲でサービスが提供されているため、auひかりが契約できない場所でも契約できる可能性があります。
光コラボのうち、auスマートバリューが適用できるものを契約すれば、auひかり契約時と同じようにスマホ代の割引が受けられます。対象となる光コラボは、ビッグローブ光、So-net光プラス、@nifty光、@TCOMヒカリなどです。なかでも通信料金を安くしたい場合は、月額料金が安く高速通信も無料で利用できるSo-net光プラスを選びましょう。
2.契約申し込み
auひかりは契約時にプロバイダを最大7社から選べます。基本の月額料金や最大通信速度はどのプロバイダでも変わりません。ただし、無料アドレスの数やセキュリティサービスなど提供サービスの内容が異なります。
また、プロバイダによっては独自のキャンペーンが受けられ、より安い料金で利用できることがあります。たとえばSo-netで契約すると2,000円以上の割引が3年間受けられるので、他プロバイダより月額料金が安くなります。
契約後にプロバイダを変更することはできないため、プロバイダごとのサービスやキャンペーンを比較したうえで契約しましょう。
各プロバイダのサービス内容はau公式サイトの以下のページをご覧ください。
3.開通工事
auひかりで利用する光回線はKDDIの独自回線なので、NTTなど他社で使用している設備は流用できません。そのため、auひかりを利用するときには、光回線の設備が導入されている場合でも、戸建て・マンション問わず、auひかり用の開通工事が必要となります。
auひかりは、契約を申し込んでから工事が完了するまで、通常2週間~1か月ほどかかります。また、工事は立会いが必須のため、工事当日に立会人がいないと工事が延期になります。出来るだけ早くauひかりが使えるように、工事の流れや注意点を契約前にこちらの記事で確認しておきましょう。
https://hikari.netde-pc.jp/19694.html
4.乗り換え前の回線の解約
auひかりの開通工事が完了したら、乗り換え前の回線を解約しましょう。開通工事が終わる前に今までの回線を解約すると、工事が終わるまでインターネットが使えなくなるからです。なお、auひかりは開通すると利用料金が発生するので、開通したら出来るだけ早く前の回線の解約手続きをしてください。
auひかりに乗り換えるときに注意することは3つ
auひかりに乗り換えるときに注意することは、次の3点です。
- 乗り換えによって電話番号が変わる可能性がある
- 乗り換え前の回線の独自サービスが使えなくなる
- 乗り換え前の回線とプロバイダを解約しないと利用料金がかかりつづける
使いたいサービスが使えなくなったり、余計な費用がかかったりしないよう、手続きの方法やタイミングは乗り換え前に確認しておきましょう。
乗り換えによって電話番号が変わる可能性がある
光電話を使っている場合、光回線を乗り換えると番号ポータビリティによる電話番号の引き継ぎができないおそれがあります。
電話番号の種類 | 電話番号の引き継ぎ可否 | 説明 |
---|---|---|
最初から光電話として発番された電話番号 | × |
光回線を一度解約すると、同じ番号を引き続き使うことができない。 使いたいひかり電話の番号を利用者が指定することも出来ないため、乗り換え後は、新しく割り振られた番号を使うことになる |
元々NTTのアナログ回線だった電話番号 | 〇 | 光回線を解約する前に電話番号をNTTに戻す手続きをすれば、同じ番号を乗り換え先でも使うことができる。 |
光電話の番号を引き継げるかどうかは、その番号がNTTで発番されたものかどうかによって変わります。以下のNTT問い合わせ先に電話すると、番号を引き継げるか確認できます。
NTT問い合わせ先 ■東日本エリア 局番なしの「116」または「0120-116000」 (9:00~17:00・12/29~1/3を除き土日祝も受付) ■西日本エリア 局番なしの「116」または「0800-2000116」 (9:00~17:00・12/29~1/3を除き土日祝も受付) ※エリアが分からない場合はこちら |
番号ポータビリティの手続きについては、auひかり公式サイトの以下のページをご覧ください。
- フレッツ光の『ひかり電話』など、他社電話サービスをお使いのお客さまが、auひかりに切り替えてご利用される際の注意事項について
- 【auひかり】NTTの電話番号を引継いでauひかり電話サービスを利用する場合、NTTの加入電話はどうなりますか?
乗り換え前の回線の独自サービスが使えなくなる
ネット回線を乗り換えると、メールアドレスやセキュリティソフトなど乗り換え前の回線やプロバイダから提供されていたサービスは使えなくなります。引き続き使いたいものについては、必要に応じて手続きをしましょう。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
https://hikari.netde-pc.jp/22077.html#i-2
乗り換え前の回線とプロバイダを解約しないと利用料金がかかりつづける
auひかりに乗り換える前に使っていた回線とプロバイダは、自分で解約手続きをしなければなりません。乗り換え前の契約内容によっては、回線とプロバイダのそれぞれで解約手続きが必要です。解約しないと利用料金がかかりつづけるので、auひかりが開通したら、乗り換え前の回線とプロバイダを忘れずに解約しましょう。
auひかりへの乗り換え費用が安くなる2つのキャンペーン
auひかりに乗り換えると、「auひかりの初期費用」と「他社サービスの解約違約金」の2つの費用がかかります。ですが、KDDIの公式キャンペーンを適用すると、これらの費用が安くなります。
乗り換え時にかかる費用 | 対応キャンペーン名 | 割引金額 |
---|---|---|
auひかりの初期費用 | 初期費用相当額割引 |
初期費用相当額 (戸建て:37,500円マンション:30,000円) |
他社サービスの解約違約金 | auひかり 新スタートサポート |
他社サービスの解約違約金相当額 (最大30,000円) |
auひかりは契約時に工事費などを含む初期費用(戸建て37,500円、マンション30,000円)を支払う必要があります。初めてauひかりを契約する場合は、「初期費用相当額割引」を適用してこの初期費用を実質無料にできます。詳細はこちらの記事をご覧ください。
https://hikari.netde-pc.jp/22237.html
一方、「auひかり 新スタートサポート」は、乗り換え時限定で適用されるキャンペーンです。他社固定インターネットまたは他社モバイルデータ通信端末の解約違約金相当額が、最大30,000円まで還元されます。このキャンペーンを使うことで、他社サービスの解約違約金負担を気にせず、auひかりに乗り換えることができます。特典内容や適用条件について、これから解説していきます。
還元額は契約サービスやプロバイダによって変わる
「auひかり 新スタートサポート」は、戸建て向けサービスの「auひかり ホーム」と集合住宅向けサービスの「auひかり マンション」で還元額や適用条件が異なります。該当するサービスのキャンペーン内容をよく確認しておきましょう。
項目 | 戸建て(auひかり ホーム) | 集合住宅(auひかり マンション) |
---|---|---|
還元額 | au one net、@nifty、@TCOM、BIGLOBE、So-net:最大30,000円 | au one net、@nifty、@TCOM、BIGLOBE、So-net、Asahi Net、DTI:最大30,000円 |
Asahi Net、DTI:最大15,000円 | ||
還元方法 | au PAY残高(au WALLET残高)へキャッシュバック(チャージ)または郵便為替 | 10,000円まではau PAY残高(au WALLET残高)へキャッシュバック(チャージ)または郵便為替にて還元。それ以上は月額利用料から差し引いて還元(月1,000円×最大20か月)。 |
適用条件 |
以下①~③をすべて満たすこと ①auひかり 新スタートサポートの申請までにau PAYプリペイドカードに申し込み(郵便為替での還元を希望する場合は不要) ②他社固定インターネットまたは他社モバイルデータ通信端末からのauひかり「ずっとギガ得プラン」+「電話」+「電話オプションパックEX」に新規お申し込み ③②で申し込んだサービスを36カ月以上継続利用 |
以下①~③をすべて満たすこと ①auひかり 新スタートサポートの申請までにau PAYプリペイドカードに申し込み(郵便為替での還元を希望する場合は不要) ②他社固定インターネットまたは他社モバイルデータ通信端末からのauひかり「ネット」+「電話」+「電話オプションパック(または電話オプションパックEX)」に新規お申し込み ③②で申し込んだサービスを24カ月以上継続利用 |
申請方法 | 「スタートサポート共通申請書」を郵送 | |
申請期限 | auひかり申し込み日から申込月を含めて12か月以内 |
戸建て・集合住宅のどちらでも一定期間の継続利用が適用条件となり、期間中に解約した場合は解除料(戸建て10,000円、集合住宅7,000円)が発生します。ただし、申請時点でauスマートバリューに加入、または他社違約金相当額が10,000円以下の場合は発生しません。
また、戸建てはプロバイダによって還元額の上限が異なります。他社サービスの違約金が15,000円を超えるならば、Asahi NetとDTI以外のプロバイダで契約すると違約金負担が軽くなります。
auスマートバリューに2回線以上新規登録するとキャッシュバックがもらえる
auスマートバリューとは、au携帯電話とauひかりをセットにすることで、au携帯電話の利用料金が割引になるサービスです。「auひかり 新スタートサポート」でauスマートバリューにau携帯電話を2回線以上新規登録すると、1回線ごとに最大10,000円のキャッシュバックがもらえます。そのため、auユーザーがauひかりに乗り換えると、乗り換え費用をおさえられるうえに通信料金も実質割引になります。
還元額 | au携帯1回線につき最大10,000円(1,000円×最大10か月) |
---|---|
還元方法 | au PAY残高(au WALLET残高)へキャッシュバック(チャージ)または郵便為替 |
適用条件 |
以下①②を両方満たすこと ①申請までにau PAYプリペイドカードに申し込み(郵便為替での還元を希望する場合は不要) ②乗り換えで契約したauひかりとセットのauスマートバリューにau携帯電話を2回線以上新規に登録 |
申請方法 | 「スタートサポート共通申請書」を郵送 |
申請期限 | auひかり申し込み日から申込月を含めて12か月以内 |
「スタートサポート共通申請書」を利用して解約違約金の還元とまとめて申請できるようになっていますので、期限内に忘れずに手続きしましょう。
なお、他のauスマートバリューに以前から登録していた携帯回線は、キャンペーンの対象外となります。また、auスマートバリューの割引対象の料金プランで契約している携帯電話のみが対象となります。対象の料金プランについては、au公式サイトのauスマートバリューページをご覧ください。
乗り換えが完了してから郵送で申請することでキャンペーンが適用される
「auひかり 新スタートサポート」のキャンペーン特典をもらうためには、乗り換え完了後に「スタートサポート共通申請書」を郵送する必要があります。
申請書には、auひかりが開通したことを確認するチェック項目があります。また、解約した他社サービスの違約金明細のコピーも必要です。そのため、申請ができるのは、auひかりの開通と他社サービスの解約が終わってからになります。開通・解約が完了したらすぐに申請書を郵送できるよう、事前に出来ることはやっておきましょう。
たとえば、キャッシュバックを受け取るために必要なau PAYプリペイドカード(au WALLETプリペイドカード)の申し込みは、auひかりの開通前でも進められます。また、「スタートサポート共通申請書」はauひかり公式サイトからいつでもダウンロードできますので、印刷しておきましょう。送付先の住所も申請書の記入方法に合わせて記載されていますので、封筒も準備しておくと良いでしょう。
なお、郵便為替での還元を希望する場合はau PAYプリペイドカード(au WALLETプリペイドカード)の発行は必要ありません。申請書内の該当するチェック項目のチェックも不要です。(auサポートセンターに確認済)
申請期限は「auひかり申し込み日から、申し込み月を含めて12か月以内」
auひかり 新スタートサポートの申請期限は、「申し込み日」が起算日となります。申し込みから開通まで期間があいてしまった場合は、申請期限までの期間が短くなるおそれがあります。そのため、auひかりが開通したら出来るだけ早めに手続きを進めましょう。
1か月以上前の解約および一部の他社回線からの乗り換えは適用対象外
auひかりを契約する1か月以上前に他社サービスを解約してしまうと、auひかり 新スタートサポートの対象外になります。また、ケーブルテレビ各社およびスマートバリュー適用対象の光コラボからの乗り換えの場合は、1か月以内の解約であっても対象外です。
対象外の回線はauひかり公式サイトの「au ひかりスタートサポート/au スマートバリュースタートサポート」対象外事業者・サービス一覧にまとめられていますので、乗り換え前に確認しておきましょう。キャンペーンの適用対象の回線であっても、解約からauひかりの契約まで期間が空かないよう、auひかりの契約後に解約するのをおすすめします。
auひかりの乗り換えは代理店から申し込むとより多くの割引やキャッシュバックが受けられる
代理店経由で契約を申し込むと、KDDIとプロバイダのキャンペーンに加えて代理店が実施するキャンペーンも適用できます。そのため、KDDIやプロバイダの公式サイトから申し込むよりも多くの割引やキャッシュバックを受けられます。
ただし、代理店のキャンペーン条件によっては、高額オプションの加入が必要だったり、手続きを忘れてキャッシュバックをもらい損ねたりするおそれがあります。ですから、できるだけオプション加入や面倒な手続きが不要な代理店から申し込むようにしましょう。
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