ソフトバンクエアーを利用していて通信速度が遅いと感じた時は、以下の4つの原因が関係している場合があります。
- Airターミナルの機種が古い
- 電波の届かない場所にAirターミナルを設置している
- ソフトバンクエアーの契約住所と利用場所が違う
- 2.4GHzのWi-Fi電波を利用している
4つの原因には、それぞれ改善策があります。きちんと対策をすることで通信速度が改善する可能性があるため確認しておきましょう。
Airターミナルの機種が古い
ソフトバンクAirの通信速度は、「Airターミナル」の機種が古いと遅くなることがあります。Airターミナルの種類は、Airターミナル1、Airターミナル2、Airターミナル3、そして2021年3月時点の最新機種Airターミナル4の4種類です。
新しい機種ほど最大通信速度が速くなるため、古い機種を利用している人は、最新機種に交換することで通信速度が改善する可能性があります。
機種名 | 最大通信速度 | 通信方式 |
---|---|---|
Airターミナル4 | 481Mbps(一部エリアで962Mbps) |
4G方式:AXGP(2.5GHz)TDD-LTE (3.5GHz) 4G LTE方式:FDD-LTE (2.1GHz) |
Airターミナル3 | 350Mbps | |
Airターミナル2 | 261Mbps | 4G方式:AXGP(2.5GHz) |
Airターミナル1 | 110Mbps |
たとえば、Airターミナル2の最大通信速度は261Mbpsですが、Airターミナル4では481Mbpsあるため、交換することで最大通信速度がおよそ1.8倍速くなります。また、Airターミナル3と4では、Airターミナル1と2よりも利用できる通信方式の種類が増えているため、電波が繋がりやすくなるという特徴もあります。
そのため、旧型のAirターミナルを利用している人は、最近機種に交換を検討してみましょう。
Airターミナルは有料サービスの利用で交換できる
Airターミナル1~3を契約中の人は、2021年3月時点で実施されている「SoftBank Air 利用者向け機種変更キャンペーン」を利用することで、Airターミナル4に交換できます。
SoftBank Air 利用者向け機種変更キャンペーンは、契約中のAirターミナルによって内容がことなります。
契約中の機種 | 特典内容 |
---|---|
Airターミナル1、1.5 |
・契約事務手数料無料(3,000円(税抜)) ・36か月間の基本料金から684円割引 |
Airターミナル2、3 | ・契約事務手数料無料(3,000円) |
※すべて税抜価格です。
Airターミナル2または3を契約中の人は、キャンペーンを利用することで、契約事務手数料3,000円(税抜)が無料でAirターミナル4に交換できます。
また、Airターミナル1または1.5を契約中の人は、キャンペーンが適用されると、契約事務手数料3,000円(税抜)が無料になるだけでなく、基本料金4,880円(税抜)から36か月間684円(税抜)が割引されます。
「SoftBank Air 利用者向け機種変更キャンペーン」は、ソフトバンクエアーを取扱っているソフトバンクショップで申し込めます。ただし、「SoftBank Air 利用者向け機種変更キャンペーン」が利用できるのは、Airターミナルを購入した場合のみです。レンタルをしている場合は利用できません。
なお、契約中のAirターミナルを購入しており、分割払いの残債がある人は、交換をしても残債の支払いは必要になります。
電波の届かない場所にAirターミナルを設置している
Airターミナルは、ソフトバンクの基地局と通信をしてインターネットに接続しているため、電波の届きにくい場所に設置をしていると通信速度が遅くなる原因になります。
ソフトバンクエアーで使用している電波は、直進しやすい性質があるため、障害物を迂回するのが苦手です。Airターミナルと基地局の間に建物の壁や家具があると、通信を妨害してしまい通信速度が遅くなることがあります。
特に、コンクリートはソフトバンクエアーの電波を妨害しやすい素材なので、鉄筋コンクリート造の建物でソフトバンクエアーを使っている人は建物の壁が障害物になり、通信速度が遅くなりやすいです。
そのため、Airターミナルの設置場所を、基地局からの電波を受信しやすい窓際などに変えると通信速度が改善することがあるので試してみましょう。
ソフトバンクエアーの契約住所と利用場所が違う
ソフトバンクエアーの契約住所と利用場所が異なる場合は、通信制限がかけられるため、通信速度が遅くなる原因になっていることがあります。
ソフトバンクエアーは、Airターミナルをコンセントに繋ぐだけでインターネット環境が作れますが、契約住所以外で利用することが禁止されています。
利用している住所は全て管理されているため、契約住所以外でソフトバンクエアーを利用すると通信制限がかけられます。そのため、ソフトバンクエアーの住所変更をせずに引っ越し先でも使い続けている人は、住所変更の手続きを行うことで通信速度が改善することがあります。
なお、ソフトバンクエアーの住所変更は、My SoftBankから手続きができます。手続き方法は、ソフトバンク公式サイト内の「[SoftBank Air]利用する場所を変えたら、急に速度が遅くなりました。どのような原因が考えられますか?」をご確認ください。
2.4GHzのWi-Fi電波を利用している
AirターミナルとスマホやパソコンのWi-Fi接続に2.4GHzの電波を使っている人は、5GHzの電波に切り替えることで、通信速度が速くなる可能性があります。
Airターミナルには、2.4GHzと5GHzの2種類のWi-Fi電波が利用できます。2.4GHzは、障害物を迂回しやすいため、Airターミナルとスマホやパソコンの間に、壁や天井などの障害物があっても繋がりやすいWi-Fi電波です。ただし、電子レンジなどの家電製品と同じ周波数を利用しているため、干渉すると通信速度が遅くなる傾向があります。
一方、5GHzは、2.4GHzよりも直進的なWi-Fi電波です。2.4GHzよりも建物の壁や天井などの障害物に弱いですが、家電製品の電波と干渉せず、さらに2.4GHzよりも通信量が多いという特徴があります。
2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波を接続するための情報(SSID)は、Airターミナル本体の側面に貼られているシールに記載されています。スマートフォンやパソコンでWi-Fiに接続する際、どちらかのSSIDを入力して接続すれば任意のWi-Fi電波で接続できます。
AirターミナルのWi-Fi電波の確認や変更方法については、ソフトバンク公式サイト「[SoftBank Air]Wi-FiのSSID/暗号キー(パスワード)の確認・変更方法を教えてください。」を確認してください。
同時接続人数の増加による通信速度の低下は改善が難しい
平日の夜や、土日など、インターネットを利用する人が多くなる時間帯にソフトバンクエアーを利用すると通信速度が遅くなる原因になります。同じ基地局を使っているソフトバンクエアーユーザーが多いと、情報の処理が追い付かずに通信速度が遅くなってしまうからです。
ソフトバンクAirの公式サイトでも、「特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります」と記載されています。
残念ながら、この速度制限による通信速度低下は自分では解消できない問題です。そのため、インターネットに接続する人が多い混雑時間帯を避けて利用しましょう。
通信障害が起きている場合は復旧するまで改善しない
ソフトバンクエアーの回線で通信障害が起きている場合は、Airターミナルを設定しても通信速度は改善しません。回線が復旧するまで手段はないのでソフトバンク公式サイト「障害・メンテナンス情報」で通信障害が起きているかを確認しておきましょう。
問題が解決しない時は窓口へ
ここまで解説した対処方法を全て駆使しても速度が改善されない場合は、ソフトバンクの窓口に問い合わせましょう。
インターネット接続に関するトラブルは、以下の電話番号から問い合わせができます。
問い合わせ窓口:(186+)0800-2222-820(受付時間:10時〜19時)
※利用契約した際の電話番号からかける場合、電話番号通知をONにし、先に「186+」をつけてから番号を入れ電話をかけると契約内容の確認がスムーズで時間短縮になります。