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OCN光の料金解説や他社光回線との月額料金の比較

大手プロバイダOCNが提供する「OCN光」は、プロバイダサービス(インターネット接続サービス)と光回線をセットで提供する「光コラボ」サービスです。

NTTの回線設備を利用するため、フレッツ光の回線品質をそのまま利用できるだけでなく、「フレッツ光」と「OCN」を別々に契約したときと比較して、月額料金が安くなるのがポイントです

さらに、OCN光は、格安SIMのOCNモバイルONEとのセット割引があるので、インターネット関係はOCNでまとめると料金を抑えられます。

この記事では、OCN光と他光回線の月額料金の比較に加え、OCN光の違約金や工事費、スマホとのセット割などについて解説します。

OCN光の月額料金

OCN光の月額料金は、建物の種類と契約期間によって異なります

【OCN光の月額料金】
プラン 戸建て
(OCN 光 ファミリー)
集合住宅
(OCN 光 マンション)
OCN光
(自動更新型割引なし)
6,200円(税抜) 4,700円(税抜)
OCN光
(2年自動更新型割引適用)
5,100円(税抜) 3,600円(税抜)
OCN光
(3年自動更新型割引適用)
利用開始月~36か月目:4,650円(税抜)
37か月目~:5,000円(税抜)
利用開始月~36か月目:3,400円(税抜)
37か月目~:3,500円(税抜)

OCN光は、契約期間が長くなるほど月額料金が安くなります

たとえば、OCN光を契約期間2年で申し込むと2年自動更新型割引が適用されるため、戸建て・集合住宅ともに、契約期間を定めないよりも月額料金が1,100円安くなります。

さらに、3年自動更新型割引が適用されると、利用開始月から36か月目までの割引額が戸建て1,550円/月集合住宅だと1,300円/月です。37か月目以降の割引額は、戸建て・集合住宅ともに1,200円/月になります。

そのため、月額料金を少しでも安くしたいなら、3年自動更新型割引を適用してOCN光を契約するのがおすすめです。

なお、OCN光にはプロバイダOCNの料金が含まれているため、OCN光の月額料金のみでインターネットを利用できます。

自動更新型割引を適用すると解約時に違約金がかかる

自動更新型割引は、契約期間の途中でOCN光を解約すると以下の違約金が発生します

【OCN光の違約金】
契約内容 違約金 契約更新月 契約期間の縛り
OCN光
(自動更新型割引なし)
なし なし なし
OCN光
(2年自動更新型割引適用)
11,000円(不課税) 利用開始日を含む月の翌月から
25か月目および26か月目
24か月
OCN光
(3年自動更新型割引適用)
20,000円(不課税) 利用開始日を含む月の翌月から
37か月目および38か月目
36か月

違約金は、契約期間が長いほど高くなります。月額料金を抑えるために契約期間を長くしても、違約金が発生すると支払う金額が高くなるおそれがあるため注意しましょう。

なお、2年自動更新型割引の場合は10か月間、3年自動更新型割引の戸建ての場合は13か月間、集合住宅の場合は16か月間利用すれば、違約金を支払ったとしても自動更新型割引を適用しない場合より支払う金額が安くなります。

なお、違約金は集合住宅でも戸建ての場合でも同じです。

契約更新月に解約すれば違約金はかからない

自動更新型割引の違約金は、契約更新月に解約すればかかりません。契約更新月は、割引適用月(利用開始月の翌月)から25か月目・26か月目、または37か月目・38か月目です。
たとえば2020年11月にOCN光を契約した場合、2年自動更新型割引だと契約更新月は2023年1月・2月、3年自動更新型割引だと2024年1月・2月です。

契約更新月を跨いでしまうと契約が自動更新されるため、違約金をかけずに解約するには次回の契約更新月まで待たなければいけません。そのため、OCN光で自動更新型割引を適用する場合、違約金を支払わずに解約するには契約更新月に解約しましょう。

OCN光と他光回線の月額料金の比較

OCN光と他社光回線の月額料金を、下表にて比較しました。

【OCN光と他光回線の月額料金の比較】
光コラボ 集合住宅 戸建て住宅
NURO光 1,900円~4,743円 4,743円
enひかり 3,300円 4,300円
excite MEC光 3,500円 4,500円
OCN光
(3年自動更新型割引適用)
3,500円 5,000円
ぷらら光 3,600円 4,800円
ソフトバンク光 3,800円 5,200円
ビッグローブ光 3,980円 4,980円
@nifty光 3,980円 5,200円
SPEEDIA光 3,990円 4,990円
ドコモ光 4,000円 5,200円
auひかり 4,300円 5,600円
So-net光 プラス 4,480円 5,580円

※定額サービスの期間限定割引を除いた最低料金(税抜)

マンションやアパートなど集合住宅にお住まいの人は、建物に「NURO光 for マンション」が導入されているのであれば、月額1,900円~2,500円で利用できるNURO光 for マンションを契約するのが最安です。NURO光 for マンションの詳細は「 NURO光をマンションで契約する方法と注意点」にて解説しているので、参考にしてください。

戸建て住宅に住んでいる人集合住宅にNURO光の回線設備がない人は、より安い月額料金の光回線を契約したいのであれば、光コラボの「enひかり」を契約しましょう

enひかりは、株式会社縁人(えんじん)が提供する光コラボサービスです。株式会社縁人は、NTTコミュニケーションズが提供する「OCN光」やソニーネットワークコミュニケーションズが提供する「NURO光」と比較して、知名度が低く会社の規模も小さいため、会社の信頼度は低いかもしれません。ただ、通信速度などに関しては、光コラボなのでNTTの回線設備を利用するため問題ないでしょう。
enひかりには、キャッシュバックや工事費無料などのキャンペーンはないので、最大18,000円の初期費用がかかります。しかし、現在フレッツ光や光コラボを利用している人は手数料の2,000円(税抜)のみで乗り換えられるのでぜひ検討してみてください。
enひかり公式サイト

OCN光の開通工事費と初期費用

OCN光を契約する際は、光回線を導入するための開通工事費と契約事務手数料の3,000円(税抜)が必要となります

【OCN光の開通工事費】
OCN 光のプラン 工事区分 工事費用
戸建て(OCN光 ファミリー) 屋内配線の新設工事が必要な場合 18,000円(税抜)
屋内配線の新設工事が不要な場合 7,600円(税抜)
集合住宅(OCN光 マンション) 屋内配線の新設工事が必要な場合 15,000円(税抜)
屋内配線の新設工事が不要な場合 7,600円(税抜)

開通工事費は、建物の屋内配線の状況によって異なります。OCN光の新規申し込みの場合、工事内容は申し込んでから確定します。

業者の派遣工事が必要ない場合は、戸建て・集合住宅ともに工事費は2,000円(税抜)のみです。

なお、フレッツ光から転用する場合や、ドコモ光など他の光コラボから事業者変更する場合は、利用していた光回線をそのまま利用できるため工事費は発生しません。

OCN光電話とテレビのオプション内容と料金

フレッツ光からOCN光やドコモ光など光コラボに転用した場合、ひかり電話対応ルーター、ひかり電話、フレッツ・テレビのオプションは、フレッツ光と同じ料金・同じサービス内容で利用できます。サービス名称や契約先がOCN光に変わるものの、サービス自体はフレッツ光から卸したものを利用するためです。

【OCN光のオプションサービスの月額料金】
OCN光のオプションサービス OCN ひかり電話 ひかりTV for OCN テレビオプション
月額料金 基本プラン:500円(税抜)
アドバンスプラン:1,500円(税抜)
1,500円~(税抜) 750円(税抜)

OCN光の「テレビオプション」は、フレッツ光の「フレッツ・テレビ」と同じ内容のサービスで、光回線で地デジやBSを視聴することができます。自宅にTVアンテナを立てている人や、集合住宅にお住まいで地デジが見られる人には不要なサービスです。

光回線で映画やドラマ、スポーツ番組などを見たい人は、50ch以上のチャンネルがある「ひかりTV for OCN」を契約することで視聴できます。
ただし、「ひかりTV for OCN」には地デジやBS、10ch程度の基本サービスを楽しめる「基本放送プラン(月額1,000円)」がありません。最低限のサービスで問題ない場合は、NTTぷららの「ひかりTV」を契約しましょう。

契約先をOCNにまとめることはできませんが、チューナーや月額料金の割引、月額料金などは「ひかりTV」でも「ひかりTV for OCN」でも同じです。

OCNひかり電話は、NTTのひかり電話と同じサービス内容です。月額500円で利用することができ、通話料の目安は日本国内であれば、3分8円で利用できます。

OCNのWi-Fiルーターレンタルやセキュリティサービスの料金

OCNには、他にもオプションサービスがあります。

【オプションサービス】
  • マイセキュア:月額250円~500円(税抜)
  • OCN v6アルファ:月額500円(税抜)

OCNでは、「マイセキュア」と呼ばれるセキュリティサービスを月額250円から提供しています。マイセキュアを利用すれば、パソコンやスマホ、タブレットのウイルス対策が可能です。1ライセンス250円で販売していますが、複数の機器で対策したい場合は5ライセンスまとめて購入することで、500円で利用できます

また、Wi-Fiルーターを持っていない人は、Wi-Fiルーターをレンタルできる「OCN v6アルファ」の契約を検討しましょう。OCN光では無料のWi-Fiルーターのレンタルサービスがないからです。
OCN v6アルファでレンタルできるルーターは、不正な通信のブロック機能や、Wi-Fiが繋がりやすくなるビームフォーミングなど様々な機能が付いているので、申し分ない性能です。その他、OCN v6アルファは、インターネットの訪問設定サポートが初回無料(2か月以内)の特典があるので、パソコンやルーターの設定がよくわからない人にもおすすめです。

ただし、Wi-Fiルーターは市販の物でも自分で6,000円~程度で購入できます。OCN v6アルファは毎月500円の利用料がかかるので、Wi-Fiルーターのレンタルのみが目当てであれば、Amazonや家電量販店などで、自分でWi-Fiルーターを購入したほうが安く済みます。
Wi-Fiルーターを自分で購入するときは、通信速度が速くなる「OCNバーチャルコネクト」に対応している機器を購入しましょう。NTT公式サイトにて、対応機器を確認できます。

格安SIM「OCNモバイルONE」とセットでお得になる「OCN光モバイル割」

OCN光と格安SIMの「OCNモバイルONE」をセットで利用すると、「OCN光モバイル割」が適用され、スマホ料金が毎月200円割引になります
適用対象は、OCN光と「OCNモバイルONE」を同一住所で利用している契約者と、契約者の同意した最大4契約(合計5契約)です。

たとえば、5人家族全員が「OCNモバイルONE」を利用している場合は、スマホ代が計1,000円割引となるので、戸建て(3年自動更新型割引適用)でOCN光を契約すると、はじめの3年間は実質3,650円でインターネット回線を利用できます。

OCN光モバイル割は、OCN光とOCNモバイルONEの契約後、NTT公式サイトから申し込む必要があるので、忘れないようにしましょう。

OCN光のキャッシュバックキャンペーン

OCN光を3年自動更新型割引で申し込むと、戸建てだと合計55,800円分、集合住宅だと合計46,800円分の特典をもらえます
特典の内容は、3年自動更新型割引による割引(戸建ては1,550円割引×36か月、集合住宅は1,300円割引×36か月)と、10,000円の現金キャッシュバックです。

キャッシュバックをもらうには、キャンペーンページからOCN光を申し込み、OCN光開通から7か月後に届くメールにて口座登録などのキャッシュバックの受け取り手続きをする必要があります。キャッシュバックを受け取れるのは開通月を含む9か月後頃となります。OCN光のキャンペーンの詳細は、OCN光のキャンペーン公式ページをご確認ください。

ただし、「OCN 光 with フレッツ」や「OCN 光 『フレッツ』」から「OCN 光」への乗り換えはキャンペーン特典対象外となります。

また、セキュリティサービスの「マイセキュア(月額500円)」が、最大3か月無料のキャンペーンも同時開催されています。無料期間中に解約すれば無料で解約できるので、試しに使ってみるのも良いでしょう。

OCN光のキャンペーン公式ページ

2年以内に引っ越す可能性があるならドコモ光がおすすめ

ドコモ光でOCNを利用すると、20,000円の現金キャッシュバック2,000円分のdポイント新規工事料無料のキャンペーンを適用できます
2,000円分のdポイントは、ドコモのケータイ電話番号がないと受け取ることができませんが、現金キャッシュバックや新規工事料無料特典はだれでも適用可能です。

OCN光のほうがドコモ光よりも月額料金は安いですが、短期間だとドコモ光のほうがトータルの金額が安くなります。開通工事費が無料になり、20,000円キャッシュバックをもらえるためです。

【月額料金と開通工事費の合計費用(戸建ての場合)】
光回線 月額料金 開通工事費 2年間の費用
OCN光
(2年自動更新型割引適用)
5,100円(税抜) 2,000円~18,000円 124,400円~140,400円
ドコモ光 タイプB
(2年定期契約)
5,400円(税抜) 0円 129,600円
【月額料金と開通工事費の合計費用(集合住宅の場合)】
光回線 月額料金 開通工事費 2年間の費用
OCN光
(2年自動更新型割引適用)
3,600円(税抜) 2,000円~18,000円 88,400円~104,400円
ドコモ光 タイプB
(2年定期契約)
4,200円(税抜) 0円 100,800円

集合住宅だと、上記のみだと開通工事費が2,000円の場合はOCN光のほうが安そうに見えますが、ドコモ光のほうが20,000円現金キャッシュバックをもらえるので実質80,800円となり、安いです

また、OCN光でWi-Fiを利用するには、Wi-Fiルーターを持っていない場合は自分で購入するか、月額500円のOCN v6アルファに加入する必要があります。しかし、ドコモ光ではOCN v6アルファを無料で利用できるため、Wi-Fiルーターを利用するのにお金がかかりません

なお、ドコモ光×OCNでも、格安SIMのOCNモバイルONEが割引される「OCN光モバイル割」を適用できます。
賃貸にお住まいなどで、2年程度で引っ越す可能性がある人は、ドコモ光も検討してみましょう。
ドコモ光×OCNの詳細は「OCN for ドコモ光公式サイト」をご確認ください。

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