「ドコモ光ルーター 01」は、NTTドコモが「ドコモ光」向けに提供しているWi-Fiルーターです。
「ドコモ光ルーター 01」を利用するには、本体を購入する必要がありますが、通信速度などの基本的な機能は、ドコモ光のプロバイダで無料レンタルできるWi-Fiルーターとほとんど同じです。
ただし、ドコモ光ルーター01は、サポートサービスやセキュリティサービスが充実しているという特徴があります。
そのため、ドコモ光ルーター 01は、インターネットの設定が苦手な人や、無料設定サポートもWi-Fiルーターの無料レンタルのないプロバイダを利用する人に向いているルーターです。
ここでは、ドコモ光ルーター 01の特徴について解説していきます。
ドコモ光ルーター 01の性能や費用
「ドコモ光ルーター 01」は、Wi-Fiルーターとしては、どのような性能なのか確認しておきましょう。
機種 | ドコモ光ルーター 01 |
---|---|
無線LAN規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
最大通信速度 | 867Mbps |
推奨接続可能台数 | 10台 |
ビームフォーミング機能 | あり |
IPv4 over IPv6通信 | 対応 |
購入費用 | 価格:6,400円(税抜) |
「ドコモ光ルーター 01」は、Wi-Fiが11acという規格に対応しているため、最大通信速度が867Mbpsあります。さらに、パソコンやスマホなどの通信機器に向けて電波を集中させる「ビームフォーミング」や、通信速度が遅くなりにくいIPv4 over IPv6通信に対応しているため、ドコモ光のWi-Fiルーターとしての性能は悪くありません。
実際に、ドコモ光のプロバイダで無料レンタルできるWi-Fiルーターの性能と比較してみた結果は以下の通りです。
機種 | 推奨接続台数 | 最大通信速度 | 購入費用(税抜) |
---|---|---|---|
ドコモ光ルーター 01 | 10台 | 867Mbps | 8,880円(ドコモオンラインショップだと6,400円) |
plala (NEC製 Aterm WG1200HP3) |
16台 | 867Mbps | オープン価格(実売約5,000円~) |
GMOとくとくBB (BUFFALO製 WSR-2533DHP3) |
18台 | 1,733Mbps | オープン価格(実売約9,000円~) |
GMOとくとくBB (BUFFALO製 WXR-1900DHP3) |
18台 | 1,300Mbps | オープン価格(実売約7,700円~) |
GMOとくとくBB (NEC製 Aterm WG2600HS) |
18台 | 1,733Mbps | オープン価格(実売約7,500円~) |
GMOとくとくBB (ELECOM製 WRC-2533GST2) |
24台 | 1,733Mbps | 14,110円(実売約9,000円~) |
@nifty (エフセキュア株式会社製 F-Secure SENSE) |
制限なし | 1,300Mbps | 15,000円(@nifty価格) |
@nifty (BUFFALO製 WSR-1166DHPL) |
12台 | 866Mbps | オープン価格(実売約4,300円~) |
@nifty (ELECOM製 WRC-1167GS2H-B) |
16台 | 867Mbps | 5,760円(実売約5,300円~) |
DTI (ELECOM製 WRC-1167GS2H-B) |
16台 | 867Mbps | 5,760円(実売約5,300円~) |
andline (ELECOM製 WRC-1167GS2H-B) |
16台 | 867Mbps | 5,760円(実売約5,300円~) |
hi-ho (ELECOM製 WRC-1167GS2H-B) |
16台 | 867Mbps | 5,760円(実売約5,300円~) |
BIGLOBE (NEC製 Aterm WG1200HS3) ※在庫状況によって、下記のI-O DATA製になる場合があります |
15台 | 867Mbps | オープン価格(実売約4,000円~) |
BIGLOBE (I-O DATA製 WN-DX1167R) |
16台 | 867Mbps | 5,500円(実売約2,710円~) |
SIS (BUFFALO、I-O DATA、ELECOM製などの最新型の機種) ※在庫状況などによってレンタルされる機種が変わるため、詳細は非公表 |
不明 | 不明 | 約10,000円相当 |
ic-net (メーカー、型番は非公表) |
16台 | 867Mbps | 不明 |
Tigers-net.com (BUFFALO製 WSR-1166DHPL2) |
12台 | 866Mbps | オープン価格(実売約4,240円~) |
OCN (NEC製 OCN提供のIPoE対応ルーター(無線LAN付)) |
16台 | 867Mbps | OCN提供のため購入不可 |
@Tcom (不明 IPoE対応Wi-Fiルーター) |
不明 | 不明 | 不明 |
@ちゃんぷるネット (I-O DATA製 WN-AX1167GR2) |
16台 | 867Mbps | 7,200円(実売約3,480円~) |
※表内の機種はすべてIPv4 over IPv6に対応しています。
※表内の機種はすべてビームフォーミングに対応しています。
※表内の機種の無線LAN規格はすべてIEEE 802.11ac / IEEE802.11n / IEEE 802.11a / IEEE 802.11b / IEEE 802.11g に準拠しています。
ドコモ光ルーター 01は推奨接続台数が他のルーターよりも少ないですが、同時に通信する機器が10台以内で収まるのであれば支障ないでしょう。
ただし、ドコモ光ルーター01を利用するには、機器を6,400円(税抜)で購入する必要があります。
そのため、ルーター性能だけを比較するならドコモ光のプロバイダから無料レンタルできるWi-Fiルーターを利用したほうが、インターネットを利用するのに必要な費用を抑えられます。
ドコモ光ルーター 01を使ったほうがいい人
「ドコモ光ルーター 01」には、「Wi-Fi設定サポート」と「セキュリティ対策」という2つの特徴があります。そのため、ドコモ光開通後の設定に不安がある人やセキュリティ対策をしっかりしたい人におすすめです。
また、ドコモ光のプロバイダにドコモnetやBB.exciteを利用する人は、ドコモ光ルーター 01を利用すれば、Wi-Fiルーターを探す手間が省けます。ドコモnetは、IPv4 over IPv6通信を提供しているドコモ光のプロバイダの中で、唯一Wi-Fiルーターの無料レンタルサービスを行っていないからです。
ドコモnetと契約した場合、Wi-Fiルーターを自分で用意する必要がありますが、購入する場合、Wi-Fiの規格やIPv4 over IPv6通信に対応しているかどうかなど、確認するべき点が多いです。しかし、ドコモ光ルーター 01では、ドコモ光の提供プロバイダのすべてのIPv4 over IPv6通信に対応しているので、Wi-Fiルーターを探す手間が省けます。
ドコモ光ルーター 01では遠隔設定サポートをかんたんに受けられる
ドコモ光ルーター01を使う大きなメリットが、遠隔設定機能です。遠隔設定機能は、ネットトータルサポートセンターに電話しながら、ドコモ光ルーター 01の背面の「遠隔設定ボタン」を押すことで、ドコモのオペレーターが遠隔でルーターの設定を行ってくれるサービスです。
インターネットに接続するには、ルーターをセッティング後、パソコンでプロバイダのユーザー名やパスワードを入力するなど設定が必要です。この設定は、パソコンに不慣れな人だとわかりづらいですが、遠隔サポートを利用すればオペレーターが代わりに設定をしてくれます。
また、Wi-Fiに繋ぐには、スマホなど通信機器でもWi-Fi設定が必要です。通信機器のWi-Fi設定に関しても、「リモートサポートツール」を利用して、オペレーターにサポートしてもらうことができます。
「リモートサポートツール」とは、スマホやパソコンなどの通信機器を、オペレーターと画面共有したり、代わりに操作してもらったりすることができる、ネットトータルサポート専用のツールです。通信機器の画面を共有することができるので、案内をしてもらいやすくなります。
手持ちの機器がリモートサポートツールに対応していないこともありますが、その場合は、口頭で操作方法のサポートをしてもらえます。
なお、ネットトータルサポートセンターの受付時間は午前9時~午後8時(年中無休)までです。24時間対応してもらえるわけではないので、受付時間内に利用しましょう。
リモートサポートツールに対応した機器は「リモートサポートご利用方法」をご確認ください。
遠隔設定機能を利用するには月額500円がかかる
遠隔設定機能は、月額使用料500円(税抜)の「ネットトータルサポート」を契約することで利用できます。
無料の設定サポートがないプロバイダを利用する人は、有料訪問サポートを利用すると、訪問料金だけで5,000円~かかります。そのため、プロバイダの有料訪問サポートを依頼するより、ドコモ光ルーター 01を購入してネットトータルサポートのリモートサポートを利用するほうが安いです。
また、「ネットトータルサポート」の遠隔サポートは、他社製のルーターでは電話口の音声でのサポートしか受けられません。遠隔設定ボタンを押すだけで設定が完了できるのは、「ドコモ光ルーター 01」ならではのサポートです。
なお、「ネットトータルサポート」を初回申込すると、ネットトータルサポートの初回申込日もしくは、ドコモ光とドコモの携帯電話番号を紐づけている場合はドコモ光の工事完了日から、月額使用料500円(税抜)が31日間無料になります。
無料期間の間に解約すれば月額使用料がかからないので、ドコモ光ルーター 01の初期設定のために無料でネットトータルサポートを利用することも可能です。
- 遠隔設定機能を利用できるドコモ光の契約プランは、ドコモ光1ギガ タイプA、タイプB、単独タイプ、ドコモ光ミニです。
- ドコモ光タイプCは遠隔設定機能に対応していません。ドコモ光タイプCは、ケーブルテレビの回線を利用するためプロバイダの設定が不要です。タイプCでは、モデムとルーターを接続すればすぐにインターネットを利用できます。
ネットトータルサポートは遠隔設定サポート以外にもサービスがある
ネットトータルサポートは、ドコモ光ルーター 01の遠隔設定サポート以外にもサービスがあります。
ネットトータルサポートは、購入店や製造業者を問わず、通信につながる機器(ルーターやスマホ、パソコン、プリンタ、テレビ、マウスなどその他)の設定や利用のサポートをしてくれるサービスです。サポートの内容や対象機器の詳細は、「ネットトータルサポートのサポート範囲」をご確認ください。
【ネットトータルサポートのサービスメニュー】
サービスメニュー | 料金 | 内容 |
---|---|---|
リモートサポート | 無料 | 通信機器全般およびソフトウェアの 初期設定・ネットワーク接続・基本操作方法・利用方法・トラブル対処方法などを、 専用オペレーターがパソコンの画面を確認しながら電話で遠隔サポート(機器によっては音声での案内のみ)を行う。 |
訪問サポート | 基本訪問料金6,000円+個別メニュー料金※ | 専門スタッフが自宅に訪問し、通信機器およびソフトウェアの 初期設定・ネットワーク接続・基本操作・利用方法の説明・故障診断を行う。 |
修理 ※1 | <引取修理>機器回収料金(実費)※+修理費/部品費※ <訪問修理>基本訪問料金6,000円※+修理費/部品費※ |
コールセンターでの判断結果から、専門スタッフが訪問し、その場での故障修理(パソコンのみ)もしくはお預かり修理を行う。 |
データ復旧 | 機器回収料金(実費)※+作業費※ | パソコンやUSBメモリなど各種記憶媒体のデータ復旧作業を行う。 |
買取 | 機器回収料金(実費)※+作業費※ | 通信につながる機器の査定・買取を行う。(買取金額はdポイントでの進呈) |
オンラインパソコン教室 | 1講座30分:1,800円※ | パソコンの基本操作やメールの使い方、WordやExcelの基本操作などをマンツーマンで受講できる(事前予約必須)。 |
ドコモ光 故障修理代金のサポート | 上限1,000円 | ドコモ光の設備・機器故障において修理が有償となる場合、修理負担金が上限1,000円となる。 機器は、NTTドコモから貸し出しているONU・ホームゲートウェイなどが対象。 |
※ 支払いにdポイントを1ポイント=1円として充当できます。
※1 NTTドコモ社製および他社製スマートフォン、タブレット、通信製品の修理は、ケータイ補償サービスまたはケータイ補償お届けサービスにて承るため、サービス利用不可です。そのほかにも利用不可の機器があります。詳しくは「訪問サポート、修理、データ復旧、買取について」をご確認ください。
リモートサポート以外は、ネットトータルサポートの月額使用料500円(税抜)に加えて、サービス内容に応じた料金がかかります。ただし、基本訪問料金・機器回収料金は合わせて月に2回まで無料となります。
通信につながる機器のサポートを一元管理できたり、ドコモ光の機器を故障してしまったときの修理費用が格安になったりするため、ネットトータルサポートは便利なオプションサービスです。また、リモートサポートなら追加料金なしで何度でも利用できるので、通信機器の設定や使い方が不安な人は、ネットトータルサポートの利用を検討してみましょう。
詳細は「ネットトータルサポート」をご確認ください。
ドコモ光ルーター 01はインターネットにつなげれば自動でセキュリティ対策ができる
「ドコモ光ルーター 01」では、「ネットワークセキュリティ」というドコモのオプションサービスを利用することで、自宅のインターネットを安全に利用できます。「光ルーターセキュリティ」という、ドコモ光ルーター 01に搭載されているセキュリティ機能が使えるようになるからです。
光ルーターセキュリティとは、ドコモ光ルーター 01のネットワークに接続している最大10台までの通信機器のセキュリティ設定が自動で行えるサービスです。自宅のインターネットにつなげていれば通信機器が自動でセキュリティ対策されるので、「通信機器に個別にセキュリティの設定をする必要がない」、「テレビやゲーム機などのセキュリティソフトを利用しにくい通信機器などもセキュリティ対策ができる」などのメリットがあります。
セキュリティ対策の詳しい内容は以下を参考にしてください。
【光ルーターセキュリティのセキュリティ対策内容】
ホームデバイスの脆弱性保護 | 「ドコモ光ルーター 01」に接続した、スマホやパソコンなど通信機器のOS(プログラム)などの脆弱性(プログラムの不具合などによるセキュリティ上の欠陥)をついた攻撃(不正アクセスやウイルス感染など)を未然に防ぐ手段として、怪しい通信を検知し、その通信を遮断する機能です。 |
---|---|
有害なWebサイトへのアクセスブロック | ウイルス感染、フィッシング詐欺被害を未然に防止するために、不正Webサイトや不正URLへのアクセスを遮断する機能です。 |
デバイスの不正アクセスブロック | ユーザーが意図しないURLへのリンクへのアクセスやウイルス感染により、悪意のある第三者のC&Cサーバー(ウイルスに感染してロボット化したコンピュータを遠隔操作するサーバー)向けの通信へ誘導されないように、インターネット向けの怪しい通信をホームネットワーク(ドコモ光ルーター 01にインターネット接続している通信)から遮断する機能などが利用できます。 |
参考元:NTTドコモ「ネットワークセキュリティ|サービス・機能」
セキュリティ対策のほかにも、ドコモ光ルーター 01に接続していれば、子どもの使う通信機器の利用サイトや利用時間などを制限できる「ペアレンタルコントロール機能」や、通信端末ごとのアプリ通信利用量を確認できる機能なども利用できます。
また、「ネットワークセキュリティ」オプションのなかには、「PCセキュリティ」というサービスも含まれています。PCセキュリティとは、「マカフィー マルチ アクセス」という総合セキュリティサービスを、パソコン(Windows・Mac)計3台まで利用できるサービスです。「マカフィー マルチ アクセス」では、ウイルス対策や迷惑メール対策、フィッシング詐欺などの危険サイト対策などができるため、パソコンのセキュリティ対策はこれ1つで行えます。
ただし、「ネットワークセキュリティ」は月額利用料が350円(税抜)かかります。プロバイダをドコモnetにしている場合は、ネットワークセキュリティを12か月間無料で利用できます。
なお、光ルーターセキュリティを利用するには、「ネットワークセキュリティ」オプションの申込のほか、ルーターの機能を有効化するために、スマホやパソコンから初期設定を行う必要があります。設定方法は、「光ルーターセキュリティご利用方法」にて詳しく案内されています。
それでも設定が不安な人は、前述の「ネットトータルサポートサービス」を利用すれば、光ルーターセキュリティもドコモのオペレーターが遠隔操作で設定してくれます。
外で使う通信機器は別途でセキュリティ対策が必要
ドコモ光ルーター 01に接続していない間は、光ルーターセキュリティでセキュリティ対策ができません。そのため、パソコン以外の外出先でも使う通信機器(スマホなど)は、別途でセキュリティ対策をする必要があります。
ドコモには、月額使用料200円(税抜)の「あんしんセキュリティ」というスマホ向けのセキュリティ対策サービスのオプションも用意されています。
ドコモ光ルーター 01の購入方法
ドコモ光ルーター 01は、ドコモショップやAmazonでも販売されていますが、ドコモオンラインショップでの購入がおすすめです。
ドコモオンラインショップ限定で2,480円割引され、通常価格8,880円(税抜)のところ、6,400円(税抜)で購入できるからです(送料無料)。また、dポイントも通常64ポイント、dカード決済だと140ポイント獲得できます。
支払い方法は、クレジットカード払いまたは代金引換、ドコモ払いから選べます。
- ドコモ光ルーター 01はアクセサリーに分類されるため、一括購入のみ(分割払い不可)です。
なお、配送希望日時は、1週間先から選択可能です。
ドコモ光ルーター 01の申込は、ドコモオンラインショップにて行えます。
-
- 最大20,000円キャッシュバック
- dポイント最大5,000pt還元
- ドコモ光パックで携帯料金から毎月割引