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フレッツ光と光コラボのちがい

「光コラボレーション」とは、事業者がNTT東西の光回線と自社サービスをセットで提供する仕組みです。(参考:NTT西日本公式サイト「「光コラボレーションモデル」とは」

光コラボを契約すると、キャンペーンが適用されてフレッツ光より料金が安くなる場合があります。しかし一方で、光コラボはプロバイダの選択肢が限られるなどデメリットもあるため、契約する際には慎重に検討しましょう。

フレッツ光と光コラボのちがい

フレッツ光と光コラボは同じ光回線を利用しているので、回線の通信速度や通信の品質にちがいはありません。しかし、以下の点はフレッツ光と光コラボで異なります

【フレッツ光と光コラボの主なちがい】

  • 光コラボはフレッツ光より料金が安い場合が多い
  • 光コラボはキャンペーンが豊富
  • 光コラボはスマホとのセット割引が利用できる
  • 光コラボは問い合わせや支払いを一本化できる

光コラボは、より多くの顧客を獲得する必要があるため、独自のサービスやキャンペーンなどでフレッツ光や他社光コラボとの差別化を図っています。一方、フレッツ光を提供しているNTT東西は、光コラボに回線を貸し出すことで利益を得られるため、フレッツ光の顧客獲得に力を入れる必要がありません。

上記のちがいはこうした背景から生じていると考えられます。

光コラボはフレッツ光より料金が安い場合が多い

光コラボの月額料金はフレッツ光と同等か、より安くなる場合が多いです

たとえば、戸建てで最大通信速度1Gbpsの回線が利用できる定額プランの場合、フレッツ光と主要な光コラボの料金は次の通りです。

【フレッツ光と主要光コラボの料金比較・戸建て】
※光コラボのシェア上位のサービスで比較(参考:総務省「3.固定系ブロードバンド市場(小売市場)」)
回線・契約タイプ 割引適用時の月額料金(カッコ内は基本料金) 割引適用時の合計料金 割引サービス
【フレッツ光(東日本)】フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ 4,700円(5,700円)
※月額500~1,200円のプロバイダサービス利用料が別途かかる
2年間:124,800~141,600円
3年間:187,200~201,600円
※プロバイダサービス利用料込み
にねん割(契約期間2年・中途解約金9,500円)
ギガ・スマート割
【光コラボ】ドコモ光 1ギガ(戸建て) 5,200円(6,700円)または5,400円(6,900円) 2年間:124,800円または129,600円
3年間:187,200円または194,400円
定期契約プラン(契約期間2年・中途解約金13,000円)
【光コラボ】ソフトバンク光 ファミリー・ギガスピード 5,200円(6,300円) 2年間:124,800円
3年間:187,200円
2年自動更新プラン(契約期間2年・中途解約金9,500円)
【光コラボ】OCN光 ファミリータイプ 5,100円(6,200円) 2年間:122,400円
3年間:183,600円
2年自動更新型割引(2年契約・中途解約金11,000円)
【光コラボ】So-net光プラス(戸建て) 1~24か月目:2,980円
25か月目以降:5,580円
(5,580円)
2年間:71,520円
3年間:138,480円
割引特典(契約期間3年・中途解約金20,000円)

フレッツ光は基本料金にプロバイダ利用料が含まれていないため、利用料が高いプロバイダを選ぶと、その分月額料金も高くなってしまいます。一方、光コラボはプロバイダ利用料が基本料金に含まれるため、契約するプロバイダによる月額料金のちがいはありません。

また、So-net光プラスのようにフレッツ光の2倍近い割引を受けられる光コラボもあります。ですから、利用料金をおさえたい方は光コラボの中から契約先を選んだほうが良いでしょう

光コラボはキャンペーンが豊富

光コラボはフレッツ光よりキャンペーンが多い傾向があります。キャンペーンを利用して光コラボを契約すると初期費用や月額料金の割引が受けられるので、フレッツ光を契約するより費用負担が軽くなります

2021年3月現在、フレッツ光と主要な光コラボで実施されているキャンペーンは下の表の通りです。

【フレッツ光と主要光コラボのキャンペーン】
サービス名 主なキャンペーン キャンペーン概要
フレッツ光 移転時工事費割引 移転時(NTT東西の各提供エリア内での引っ越し)の工事費を割引
ドコモ光 ドコモ光 10ギガお申込み特典 「ドコモ光 10ギガ」を新規申し込みかつ2年間利用でdポイントを合計76,400ptプレゼント
ドコモ光新規工事料無料特典 ドコモ光を新規申し込みで通常工事量が無料
ドコモ光dポイントプレゼント特典 ドコモ光新規または事業者変更の申し込みでdポイント20,000pt(転用の場合5,000pt)プレゼント
ソフトバンク光 SoftBank 光 ファミリー・10ギガ限定キャンペーン ・ソフトバンク光 ファミリー・10ギガを新規申し込みで月額基本料から24ヵ月間、1,100円割引
・オプションのホームゲートウェイを利用の場合はオプション料金500円が24か月間無料
SoftBank 光 乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン 他社からの乗り換えで最大24,000円をキャッシュバックまたは月額料金から1,000円×24か月間割引
SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン 他社からの乗り換えで他社サービスの違約金・撤去工事費を最大100,000円まで還元
SoftBank 光 加入特典 ソフトバンク光の新規契約と同時申し込みでオプションサービスが初月無料
OCN光 もっとIPoEキャンペーン 「OCN 光 ファミリー」または「OCN 光 マンション」を2年自動更新型割引で契約すると
・最大35,000円キャッシュバック
・新規工事費相当額(最大18,000円)を割引
So-net光プラス 新設特典 So-net光プラスの新規申し込みで
・月額料金最大3,000円割引
・So-net v6プラス対応ルーター同時申し込みで月額料金400円が永年無料
・無料訪問設定サポート
学生・電話申し込み限定特典 So-net光プラスへ電話で新規申し込みかつ2020年4月1日時点で25歳以下の場合
・月額料金最大5,580円割引
・回線工事費24,000円割引

なお、各キャンペーンには適用条件があり、条件を満たさないと特典が受けられません。また、途中解約すると違約金が発生したりキャッシュバックの対象外になったりする場合があります。キャンペーンを利用する際には、必ず契約前に適用条件や違約金の有無を確認しましょう

光コラボはスマホのセット割引が利用できる

光回線とスマホの契約を組み合わせると、スマホの利用料金が割引になる「セット割引」が適用できる場合があります。

フレッツ光では、一部格安SIM以外はスマホのセット割引がありません。一方、以下の光コラボでは、大手キャリアのスマホセット割引が適用できます

【スマホのセット割引】
スマホのキャリア 光コラボサービス名 割引サービス名・割引額
ドコモ ドコモ光 「ドコモ光 セット割」
・ドコモスマホ1回線ごとに最大1,000円
・20回線まで割引対象
ソフトバンク ソフトバンク光 「おうち割 光セット」
・ソフトバンクスマホ1回線ごとに最大1,000円
・10回線まで割引対象
au ビッグローブ光
So-net光プラス
エディオンネット基本パック・IoTパック
@TCOM光
@nifty光
ひかりJ
ひかりゆいまーる
「auスマートバリュー」
・auスマホ1回線ごとに最大1,000円
・10回線まで割引対象

ドコモ光やソフトバンク光は、月額料金だけで考えるとフレッツ光と大きな差はありませんが、スマホのセット割を含めるとフレッツ光より通信料金全体の費用負担が軽くなります。また、auのスマホセット割が受けられる光コラボは、月額料金もフレッツ光より安い場合が多いです。

そのため、セット割が受けられるスマホを利用している人は、光コラボを契約したほうが通信料金を節約できます

光コラボは問い合わせや支払いが一本化できる

フレッツ光では、「回線はNTT東西」「プロバイダサービスはプロバイダ」と契約が分かれるため、問い合わせや手続きが煩雑になりがちです。

たとえば、フレッツ光を解約する際は、NTTとプロバイダのそれぞれに解約を申し込む必要があります。また、フレッツ光で接続トラブルなどが起きて問い合わせた際に、NTTとプロバイダでたらい回しにされるおそれもあります。

一方、光コラボは回線とプロバイダサービスの契約を一括で行うため、窓口は基本的に光コラボ事業者に一本化されています。そのため、フレッツ光よりも問い合わせや手続きが分かりやすく、煩雑な手続きを避けたい方におすすめです

ただし、光コラボでもドコモ光のように複数のプロバイダが選べる場合は、光コラボ事業者がプロバイダサービスまで管理していないため、問い合わせ窓口が分かれることがあります。

光コラボの注意点

利用者にとって比較的メリットが多い光コラボですが、注意点もあります。

【光コラボの注意点】

  • 悪質な代理店・電話勧誘が多い
  • プロバイダの選択肢が限られる
  • 新規契約の場合は初期費用が高い

場合によっては今まで使っていたサービスが使えなくなったり、費用負担が大きくなったりする可能性があるため、上記の注意点を必ず契約前に確認しておきましょう。

悪質な代理店・電話勧誘が多い

現在フレッツ光を契約している場合は、「転用」という簡単な手続きで光コラボへ乗り換えられます。しかし、これを利用した悪質な電話勧誘が増えているので、注意が必要です。電話勧誘の案内にしたがって手続きを進めると、現在の契約が勝手に解約されて違約金が発生したり、高額な利用料金が請求されたりするおそれがあります。

ですから、フレッツ光を契約中で光コラボへの乗り換えたい場合は、光コラボ事業者の公式サイトや正規代理店のキャンペーンページを利用して申し込みましょう。たとえタイミングよく勧誘電話がかかってきたとしても、電話で契約を済ませたりしてはいけません。

※参考:総務省「光コラボレーションモデル 不適切な電話勧誘にご注意ください!」

プロバイダの選択肢が限られる

フレッツ光は300以上の対応プロバイダのなかから自由にプロバイダを選んで契約でき、契約中にプロバイダを変更することも可能です。

一方、光コラボでは、ドコモ光など一部事業者以外は契約するプロバイダを選べません。サービスに不満があるなどでプロバイダを変えたいときは、回線契約自体を解約する必要があります。

ですから、プロバイダを複数試してみたい方には光コラボは向いていません

新規契約の場合は初期費用が高い

フレッツ光や他社光コラボからの乗り換えではなく光コラボを新規に契約する場合は、回線工事が必要になり工事費が発生します

フレッツ光の標準的な契約プランの場合、新規契約時の工事費は戸建て:18,000円、集合住宅:15,000円です。一方、光コラボの工事費は事業者によって異なり、フレッツ光より高額な工事費がかかる光コラボもあります

【主要な光コラボの新規工事費】

  • ドコモ光/OCN光:戸建て:18,000円、集合住宅:15,000円
  • ソフトバンク光/So-net光プラス:戸建て・集合住宅ともに24,000円

ですから、光コラボを新規に契約する場合、工事費の金額によってはフレッツ光より費用負担が大きくなる可能性があります。契約前に、月額料金だけでなく初期費用についても確認しておきましょう。

なお、光コラボでは工事費が実質無料になるキャンペーンを実施している場合もあるため、初期費用をおさえたいときはキャンペーンもチェックしてみてください。

光コラボの契約方法

光コラボの契約方法は、フレッツ光からの乗り換えか、新規契約かで異なります

フレッツ光から乗り換える場合は、「転用」という手続きが必要です。転用の方法や注意点についてはこちらの記事で解説しています。
https://hikari.netde-pc.jp/11574.html

フレッツ光を契約しておらず、新規に光コラボを契約する場合は、上記の転用ではなく新規契約になります。光コラボ事業者や代理店を通じて契約を申し込みましょう。

なお、各事業者の代理店経由で契約を申し込むと、事業者の公式キャンペーンに加えて代理店のキャンペーンが適用できるため、割引やキャッシュバックが増える場合があります。

主要な光コラボでキャッシュバックや割引が多くもらえる申し込み窓口は以下の通りです。

【主要光コラボのおすすめ申し込み窓口】

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