ビッグローブ光は、NTTの光回線を使用し、サービスを提供している光コラボの回線です。回線とプロバイダをセットにした商品で、フレッツ光のように、回線料金とプロバイダ料金を分けて支払う必要がありません。
この記事では、フレッツ光からビッグローブ光へ転用を考えている人に、ビッグローブ光とフレッツ光の違いや、転用で得られるメリット、注意点をご紹介します。
フレッツ光とビッグローブ光の通信速度に違いはない
フレッツ光とビッグローブ光の違いは、光回線の契約をNTTと行うか、ビッグローブと行うかという点です。ビッグローブ光も回線そのものはNTTのものを一括借り上げして提供していますので、品質は同等です。最高接続速度は1Gbpsのベストエフォート方式ということも、フレッツ光と変わりません。
ビッグローブ光はビッグローブとの契約に一本化される
フレッツ光とビッグローブ光の大きな違いは、契約形態にあります。
フレッツ光は、NTT東/西と直接契約し、利用者側でプロバイダを別途契約します。プロバイダは自由に選べます。
ビッグローブ光は、プロバイダサービスを提供しているビッグローブがNTTより回線を借り受けプロバイダサービスと一緒に提供している光コラボの回線です。
そのため、プロバイダを変更することはできません。もしプロバイダを変更したい場合には、光回線ごと乗り換えることになります。その代わり、料金が安い、サポート窓口や支払いが1か所で済むというメリットがあります。
ビッググローブ光はフレッツ光より利用料金が安くなる
フレッツ光とプロバイダ(ビッグローブ)の合計料金と、ビッグローブ光の料金を比較すると、ビッグローブ光の方が安くなります。
フレッツ光 | ビッグローブ光 | |
---|---|---|
戸建て | 5,300円 | 4,980円 |
マンション | 4,300円 | 3,980円 |
ビッグローブ光の料金は、プロバイダ込みの料金でファミリータイプが月額4,980円、マンションタイプは3,980円です。さらに契約後2年間は200円の割引がありますので、フレッツ光+プロバイダよりもお得に利用できます。
スマートフォンとのセット割引がある
ビッグローブは、格安SIMのビッグローブモバイルのサービスも提供しています。格安SIMは、大手キャリアよりも大幅に料金が安いことが魅力ですが、ビッグローブ光と合わせて契約すると、毎月300円が割り引かれる「光☆SIMセット割」があります。
このほか、auのスマートバリューの対象プロバイダでもありますので、au利用者にもおすすめです。auスマートフォンの利用料金から、最大2年間毎月最大で1,000円の割引を受けられます。
高速接続サービス(IPv6)がオプション利用可能
ビッグローブ光では通信速度の低下を防ぐための高速接続サービスであるIPv6を利用できます。通信速度が低下しやすい時間帯でも、IPv6を利用することで、インターネットを快適に利用可能です。
フレッツ光からビッグローブ光への転用は無料
フレッツ光からビッグローブ光に変更するには、転用という手続を取ります。流れを簡単に説明します。
転用承諾番号の取得
NTT東/西で、フレッツ光の転用承認番号を取得しておきます。それぞれの公式ページか電話にて取得ができますが、受付時間が決まっていますので注意しましょう。
ビッグローブ光への申込
ビッグローブ光サイトから、乗り換えの申込を行います。取得した転用承諾番号は、有効期限がありますので、5日以内に申し込みを済ませる必要があります。有効期限が切れてしまった場合には、再度取得が可能です。
申し込みが受け付けられると、ビッグローブ光から、乗り換え日などの調整のための電話があり、申し込みが確定します。その後、接続設定に必要な情報が記載された「BIGLOBE会員証」もしくは「接続ID通知書」が届きますので、開通日に設定を行います。開通が確認できたら、以前使っていたプロバイダは解約しても問題ありません。
工事費など転用にかかる費用
フレッツ光の設備を利用してビッグローブ光に乗り換える転用の場合には、基本的に工事の必要はありませんので、工事費はかかりません。ただし、もともと使用していたフレッツ光の回線の種類や接続方式が変更となる場合には、その種類によって派遣・無派遣の工事が必要となり、工事費用が発生することもあります。
なお、ビッグローブ光は申し込み手数料として3,000円が必要です。
ビッグローブ光に乗り換える前に注意しておきたいこと
フレッツ光からビッグローブ光へと転用する場合、付帯サービスについての乗り換えや変更が必要となる場合もありますので、確認しておきましょう。
オプションサービスの移行について確認
NTTのフレッツ光で利用していた、ひかり電話やフレッツ・テレビなどのオプションサービスは、ビッグローブ光でも提供されています。ひかり電話はビッグローブ光電話(高速接続対応)に、フレッツ・テレビはビッグローブ光テレビと名称が変わり、転用時に引き継ぐことができます。
ただし、セキュリティ関係のオプションなど、似た内容のサービスは別扱いになりますので、NTTで解除し新たにビッグローブで入りなおさなければならない場合もありますので注意が必要です。
NTTのフレッツ会員サービスは利用できなくなる
NTT東日本で提供されていた「フレッツ光メンバーズクラブ」、西日本の「CLUB NTT-West」については、転用後は利用できなくなります。会員ポイントが貯まっている場合には、転用手続き前に利用しておきましょう。なお、ビッグローブ光で取り扱っていない、NTT西日本の「フレッツ・スポット」や「フレッツ・あずけ~る」などのオプションは残すことも可能です。この場合は会員機能も継続となります。
利用中のプロバイダに違約金の可能性
フレッツ光を転用する場合には、年間契約などがあっても違約金は発生しません。しかし、プロバイダの場合は異なります。最低利用期間に達していない場合や、自動更新の年間契約で契約更新月以外では、プロバイダの解約で違約金が発生する場合があります。転用を進める前には、プロバイダの契約期間についても確認しておきましょう。
まとめ
NTTのフレッツ光からビッグローブ光への転用は大きな費用もかからず簡単にでき、毎月のインターネット接続料金を安くできます。ビッグローブ光は、提携サービスとの同時利用でさらに料金を下げることができるお得な光コラボですので、転用を考えている人はぜひチェックしてみてください。