NURO光は、ONUにWi-Fiルーター機能がついているので、開通後にWi-Fiルーターを用意しなくても、スマートフォンやパソコンを無線でインターネットに接続できます。
ONU(ルーター)とは、NURO光の開通工事の際、宅内に設置される黒色で四角い形をした機械のことです。光ファイバーケーブルを通る「光信号」をパソコンなどで使われる「デジタル信号」と相互変換できる機能があります。
パソコンやスマートフォンでは、直接光信号を読み取ることはできないので、光回線を使ってインターネットを利用するには、ONU(ルーター)が必要です。ONU(ルーター)はNURO光からレンタルするのですが、料金はかからないため、永年無料で使えます。また、Wi-Fiを利用するための条件もなく誰でも無料で使えるため、契約者にとっての金銭的な負担はありません。
NURO光のONU(ルーター)は、全部で5種類あり、機種によって最大通信速度が異なります。NURO光の特徴でもある最大通信速度2Gbpsを生かすために、ONU(ルーター)の選び方とWi-Fiの設定方法について確認しておきましょう。
ONU(ルーター)の最大通信速度の比較
2021年3月時点でNURO光から提供されているONU(ルーター)は、以下の5種類です。すべての機種にWi-Fiが使える無線LAN機能が搭載されています。
品番 | 最大通信速度 | Wi-Fi規格 |
---|---|---|
HG8045Q | 1.3Gbps(1300Mbps) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
F660T | ||
HG8045D | 450Mpbs | IEEE 802.11a/b/g/n |
F660A | ||
HG8045j |
5種類の中で最大通信速度が速いのが、「HG8045Q」、「F660A」の2機種です。2機種は、IEEE 802.11acというWi-Fi規格に対応しており、規格上の最大通信速度が1.3Gbps(1300Mbps)になっています。最大通信速度は理論値ですが、IEEE 802.11a/b/g/nといったWi-Fi規格よりも一度に通信できるデータ量が多いため、実際に使用したときの通信速度も速くなる可能性があります。
その他の3機種も、最大通信速度が450Mbpsなので、十分速いです。しかし、IEEE802.11acに対応したONU(ルーター)を利用した方が、他3種類のONU(ルーター)よりもNURO光の最大通信速度を生かせます。
ONU(ルーター)の機種は選ぶことができない
NURO光のONU(ルーター)は、契約者へ無作為に割り当てられるため、IEEE 802.11acに対応した機種が必ず届くとは限りません。
もし、IEEE802.11ac に対応していないONU(ルーター)が届いた場合は、NURO光に依頼することで、IEEE802.11acに対応したONU(ルーター)に無償で交換できます。ONU(ルーター)の交換費用は基本的に無料で対象者の制限もありません。
ただし、NURO光を利用開始した時期によっては、交換費用がかかる場合があるため、申し込み時にオペレーターに交換費用がかかるのかを確認しておきましょう。
ONU(ルーター)を交換するための申し込みは電話かメールでできる
ONU(ルーター)の交換窓口には、電話で申し込む「サポートデスク」とメールで申し込む「お問合せフォーム」の2種類があります。
- NURO光サポートデスク:0120-65-3810(9:00~18:00、年始とメンテ日を除く)
- NURO光お問い合わせフォーム:https://www.nuro.jp/hikari/contact/
ONU(ルーター)の交換時期に期限はありません。NURO光に確認したところ、「交換時期に期限を設けていない」という回答がありました。そのため、交換期限を過ぎてしまいONU(ルーター)が交換できなかったということはないので、手順を確認しながら手続きを行いましょう
ONU(ルーター)の交換手順
新しいONU(ルーター)が届いたら以下の手順で旧ONU(ルーター)と交換を行います。
- 旧ONU(ルーター)をスタンドからはずし、光コネクタカバー(ファイバーカバー)をはずす
- 新ONU(ルーター)に光ケーブルを差し込み、スタンドに取り付ける
- 旧ONU(ルーター)をNURO光に返却する
旧ONU(ルーター)の返却は、本体だけでなく「スタンド」、「電源アダプター」、「LANケーブル」、などの付属品も対象です。
なお、ONU(ルーター)と一緒に私物品を送ってしまうと、NURO光に到着後180日が経過すると破棄されてしまいます。NURO光に連絡をすれば返却されますが、送料負担などの費用がかかるため、梱包時に返却対象以外のものが入っていないかを確認しておきましょう。
- 保護メガネを着用せずに直接光ポートを覗き込んだりしないでください。光ポートから 放射されるレーザーによって眼を痛めるおそれがあります
ONU(ルーター)を使ってWi-Fi接続をするための設定
NURO光でのWi-Fi接続方法は、以上3つの手順で行なえます。
- ONU(ルーター)に記載されているSSIDとパスワードを確認
- スマートフォンなどWi-Fi接続したい機器のインターネット設定画面で、ONU(ルーター)に記載されたSSIDを選択
- SSIDに対応するパスワードを入力
スマートフォンやパソコンをWi-Fi接続する時は、まずONU(ルーター)の本体に記載されている「SSID」と「パスワード」を確認しましょう。
SSIDとパスワードは、ONU(ルーター)本体に貼られている台紙に記載されていますが、機種によって場所が異なるため、台紙が貼られている場所を下記で確認してください。
- HG8045j:LANポート下の台紙
- F660A、F660T:ランプ面から見て左側面の台紙
- HG8045D、HG8045Q:LANポート上の台紙
ONU(ルーター)によっては、パスワードのことを「暗号化キー」と記載してある場合がありますが、どちらかの記載がされていれば、Wi-Fiは設定できます。
なお、NURO光でWi-FiをつなぐためにONU(ルーター)の設定は必要ありません。ONU(ルーター)の電源ケーブルが入っていれば、パソコンやスマートフォンでWi-Fi電波が確認できます。
ONU(ルーター)のWi-Fi電波には2.4GHzと5GHzの2種類がある
NURO光のONU(ルーター)は、2.4GHzと5GHzの2種類のWi-Fi電波を飛ばしています。そのため、スマホやパソコンで接続可能なアクセスポイントを探すと、2つのネットワーク名が表示されます。
末尾Aが5.0GHz、末尾Gが2.4GHzのネットワーク名です。
2.4GHzのWi-Fi電波は、5GHzよりも通信できるデータ量が少ないですが、壁や天井などの障害物を迂回しやすいという特徴があります。そのため、ONU(ルーター)の設置場所から、壁や天井を挟んだ場所でも、スマホやパソコンが電波をつかみやすいです。
一方、5GHzのWi-Fi電波は、2.4GHzよりも通信できるデータ量が多いですが、直線的なので、壁や天井などの障害物の影響を受けやすいという特徴があります。ONU(ルーター)が設置されている場所から離れて利用すると、電波がつかみにくいという可能性があります。
2つのWi-Fi電波はそれぞれ特徴があるため、両方の電波につないでみて、通信速度の速いほうでインターネットに接続しましょう。
スマートセットなら最大通信速度4.8GbpsのONU(ルーター)が使える
通信速度が速いONU(ルーター)を使いたいという人は、スマートセットを利用しましょう。スマートセットとは、5機種のONU(ルーター)よりもさらに高性能のSONY製ONU「NSD-G1000T」と、自宅などの施錠をスマートフォンから行える「Qrio Lock」が700円/月で使えるNURO光のオプションサービスです。
NSD-G1000Tは、IEEE.802.11axというWi-Fi規格に対応しており、最大通信速度4.8Gbps(4800Mbps)でインターネットが利用できます。NURO光の最大通信速度を超えることはありませんが、IEEE802.11.acに対応したONU(ルーター)よりも速い通信速度でインターネットが利用できる可能性があります。
スマートセットは、Webからの申し込み限定です。そのため、スマートセットの利用を検討している人は、NURO光公式サイトから申し込みましょう。
なお、スマートセットは、NURO光と同時申し込みでしか契約できません。スマートセットを利用する場合は、NURO光の申し込み時に必ず申し込みましょう。
- スマートセットは、6か月間の契約期間が定められています。6か月未満で解約すると5,000円の解約違約金が発生します。
ONU(ルーター)のWi-Fi通信速度が遅い時の改善策
NURO光のONUでWi-Fiをつないだときに通信速度が遅い場合は、「2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波を切り替える」、「中継機を設置する」という2つの方法を試してみましょう。
2つの方法を試すことで、ONU(ルーター)からのWi-Fi電波をスマートフォンやパソコンが掴みやすくなるので、通信速度が改善する可能性があります。
2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波を切り替えてみる
Wi-Fiの通信速度が遅い場合は、2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波を切り替えることで通信速度が改善する可能性があります。Wi-Fiの電波が障害物の影響を受けることで通信速度が遅くなっていることがあるからです。
たとえば、2.4GHzの電波は、Wi-Fi以外にも家電などで使われることが多いため、電子レンジなどを使うと、電波が干渉してしまい通信速度が遅くなることがあります。
5GHzの電波は、Wi-Fi以外で使われることは少ないですが、障害物に弱いという特徴があります。ONU(ルーター)の設置してある場所から壁や天井を隔てた場所でWi-Fiにつなぐと、通信速度が遅くなりやすいです。とくに、障害物の素材がコンクリートだと影響を受けやすいと言われています。
そのため、建物内での利用場所や時間帯によっては、通信速度が遅い場合、Wi-Fiの電波を切り替えてインターネットに接続してみましょう。
中継機を設置してみる
ONUの設置場所とインターネットを利用する場所が離れている場合は、中継機を設置することで通信速度が改善される可能性があります。中継機とは、Wi-Fiルーターから発せられる電波を中継することで、より広範囲に電波を飛ばすことができる機器です。
中継機はコンセントに挿すことで設置できます。ONU(ルーター)とWi-Fiを接続しているパソコンやスマートフォンの中間点に中継機を設置すれば、壁や天井などの障害物があっても、Wi-Fi電波が掴みやすくなります。
中継機の価格帯は5,000円ほどなので、ONU(ルーター)とのWi-Fi接続で通信速度が遅くなる人は、導入してみましょう。
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