「インターネット無料」の物件って嬉しいですよね。
フレッツ光の「全戸加入プラン」は、最大通信速度が1Gbpsの光回線を使用します。
これは要するに、光回線を無料で使えるというプランです。
この記事では、フレッツ光の「全戸加入プラン」について解説していきます。
全戸加入プランは無料で利用できることも多い
そもそも、フレッツ光の全戸加入プランとは、「ギガマンション・スマートタイプ 全戸加入プラン」「マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼 全戸加入プラン」「マンション・ハイスピードタイプ 全戸加入プラン」を総称した呼び名のこと。物件オーナーが入居者を増やす目的で、導入することが多いようです。
物件オーナー向けのサイトに記載があるように、全戸加入プランの月額料金や初期工事費は、マンションのオーナーが負担します。入居者は無料でインターネットを使うことができますが、フレッツ光のオプションサービスを希望する場合は入居者の負担です。また、これらの速度や配線方式は、通常のマンションタイプのプランと同じものなので、通常各家庭で契約するプランと回線の品質は変わりません。
マンションプラン | 月額料金 | 最大速度 | 配線方式 |
---|---|---|---|
ギガスマートタイプ(東) | 2,950~3,950円 | 1Gbps | 光配線方式 |
ハイスピードタイプ隼(西) | 2,850~3,950円 | ||
全戸加入プラン | 無料 | ||
ハイスピードタイプ(東) | 2,650~3,650円 | 200Mbps | |
ハイスピードタイプ(西) | 2,850~3,950円 | ||
全戸加入プラン | 無料 |
なお、無線LAN(Wi-Fi)ルーターは、ギガスマートタイプやハイスピードタイプ隼で契約すると、無料でレンタルできるようです。
全戸加入プランの留意点
全戸加入プランを利用するときには、いくつか留意しておきたい点があります。ひとつはプロバイダの縛りがあること、もうひとつは違約金のことです。
利用できるプロバイダが限定されている
全戸加入プランでは、基本的にプロバイダの料金もオーナーが支払います。しかし、全戸加入プランで利用できるプロバイダは限られています。現在利用しているプロバイダを変える必要がでてきたり、速度が落ちたりすることもあるので、別のプロバイダを検討したい場合は管理会社やオーナーと相談してみましょう。プロバイダを変える場合、変更後のプロバイダの料金はユーザーの負担となります。
また、集合住宅でありがちなのが回線の混雑による速度の低下です。全戸加入プランでよく利用されている大手プロバイダのうちAsahiNetとwakwakは、インターネットにIPv6(※)アドレスで接続できるオプションに無料で加入できます。回線の速度が気になり始めたら試してみてください。
※「IPv6接続機能」といい、従来の通信方式(IPv4 PPPoE)とは異なる通信方式(IPv6 IPoE)を利用することで、混雑を回避する接続サービスです。
基本的に入居者に違約金は請求されない
引越しで「全戸加入プラン」の解約する場合は、入居者に違約金が請求されることはありません。ただ、自分でプロバイダを申し込んでいた場合は、プロバイダの「最低利用期間」などにかかる違約金が請求されることがあります。
また、退去するときは自身でNTTに解約の連絡を入れる必要があります。
NTTの窓口は以下の通りです。
・0120-116116(9:00~17:00、年末年始除く)
オプション料金は自己負担
全戸加入プランでは、通常のフレッツ光と同様にひかり電話などのオプションサービスを契約できます。
ただし、全戸加入プランのサービスを受ける方も、オプションサービスには別途料金を支払う必要があることに留意してください。
以下に、代表的なオプションサービスの金額を記載しています。
オプションサービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
ひかり電話 | 1,000円 | 500円 |
リモートサポートサービス | 無料 | 500円 |
セキュリティサービス | 無料 | 400円 |
フレッツ・あずけ~る | 無料 | 100GB/500円 |
全戸加入プランの回線導入の流れ
フレッツ光全戸加入プラン加入物件に入居後の回線導入の流れは簡単です。
①居住エリアのNTTに全戸加入プランへの申し込みを電話(0120‐116‐116)
②約1週間程度でインターネット接続に必要な機器や必要書類が自宅に届く
③接続機器を光コンセントに差し込んだ後、同封されているセットアップガイドに従って、接続設定を行う
物件によっては、インターネット接続に必要な機器が室内に設置されている場合もあります。入居する際には、設置状況について管理会社またはオーナーに確認しておきましょう。
フレッツ光の回線導入の流れについては、こちらの記事でも解説しています。