閉じる

カテゴリから記事を探す

SNSでフォローする

フレッツ光ネクストの料金と通信速度をタイプごとに解説

フレッツ光ネクストは、NTT東日本とNTT西日本が提供する光回線のプランの1種です。最大通信速度は上り下り1Gbpsあり、定額制プランなので月間データ通信量によって月額利用料が変わることはありません。

ただし、フレッツ光ネクストの中にも複数のプランがあり、申込者の居住形態や住んでいる建物の設備状況によって契約できるタイプが異なります。プランによっては、最大通信速度が1Gbpsより遅いことや、月額利用料が異なることがあるため、契約前にプランごとの違いを確認しておきましょう。

そこで、当記事では、フレッツ光ネクストの契約を検討している人や、契約中でプラン内容を見直したい人に向けて、タイプ別の月額利用料や最大通信速度について解説します。

フレッツ光のプランの比較

フレッツ光には、フレッツ光ネクスト以外にも、フレッツ光ライトとフレッツ光クロスというプランがあります。それぞれのプランとフレッツ光ネクストとの違いは以下の通りです。

【フレッツ光のプラン(NTT東日本)】
フレッツ光ネクスト フレッツ光ライト フレッツ光クロス
最大通信速度 1Gbps 100Mbps 10Gbps
料金体系 定額制 2段階定額制 定額制
月額利用料 集合住宅:2,850円~4,350円
戸建住宅:5,200円~5,700円
集合住宅: 2,000円~4,300円
戸建住宅:2,800円~5,800円
6,300円
プロバイダ利用料(月額) 500円~ 500円~ 1,200円~
【フレッツ光のプラン(NTT西日本)】
フレッツ光ネクスト フレッツ光ライト フレッツ光クロス
最大通信速度 1Gbps 100Mbps 10Gbps
料金体系 定額制 2段階定額制 定額制
月額利用料 集合住宅:3,200円~4,500円
戸建住宅:5,400円
集合住宅: 2,600円~5,400円
戸建住宅:3,200円~6,000円
6,300円
プロバイダ利用料(月額) 500円~ 500円~ 1,200円~

※価格はすべて税別です。

フレッツ光ライトは、月間データ通信量によって月額利用料が変動する2段階定額制プランです。月額利用料が定額のフレッツ光ネクストと違い、月間データ通信量が少ない月は月額利用料を抑えることができます。

たとえば、NTT西日本エリアの戸建てでフレッツ光ライトを利用した場合、月間データ通信量が320MBまでなら月額利用料が3,200円です。フレッツ光ネクストの場合は、月間データ通信量に関係なく5,200円がかかるので、月額利用料が2,000円安くなります。

ただし、フレッツ光ライトは、月間320MB以上通信すると通信量が10MB増加するごとに28円が課金されます。月間データ通信量が1,320MB(1.32GB)を超えると月額利用料は一律6,000円となるため、日常的にインターネットを使う人はフレッツ光ネクストを契約したほうが月額利用料を抑えられます。また、フレッツ光ライトの最大通信速度は100Mbpsと、フレッツ光ネクストの1Gbpsの10分の1になってしまうため、フレッツ光ネクストよりも通信速度が遅くなる場合があります。

フレッツ光クロスは、最大通信速度10Gbpsとフレッツ光ネクストの最大通信速度1Gbpsと比べると10倍あるプランです。戸建住宅のみ契約可能で、フレッツ光ネクストと同じ定額制プランになります。月額利用料が6,300円とフレッツ光ネクストよりも高いので、「月額利用料が高くなってもいいから通信速度を速くしたい」という人は、フレッツ光クロスの契約を検討しましょう。

ただし、フレッツ光クロスは、2020年4月に提供開始されたばかりのプランであり、東京・大阪・愛知の一部地域のみと提供エリアが限られています。(2021年3月現在)

そのため、フレッツ光クロスに興味がある人は、提供エリア内かどうかをまず公式サイトで確認してください。

【参考】

どのプランを契約してもプロバイダ利用料がかかる

フレッツ光は、プロバイダ契約が別途必要な光回線です。そのため、フレッツ光のどのプランを契約しても、フレッツ光の月額利用料とは別に、プロバイダ利用料を毎月支払わなければなりません。

なお、フレッツ光で契約できるプロバイダとプロバイダ利用料は、NTT東日本またはNTT西日本の公式サイトから確認できます。
「プロバイダパック」「withフレッツ」という名称で、フレッツ光とセットで契約すると月額利用料の割引が受けられるサービスがあるので、参考にしてください。

フレッツ光ネクストのタイプ別の最大通信速度と月額利用料

フレッツ光ネクストには、戸建住宅向けの”ファミリータイプ”と集合住宅向けの”マンションタイプ”があります。さらに、2つのプランの中でも、最大通信速度や月額利用料が異なるタイプが分かれています。

【フレッツ光ネクストのマンションタイプ(東日本エリア・集合住宅)】
タイプ名 最大通信速度 月額利用料
スマートタイプ 1Gbps 【光配線方式】
ミニ:4,350円
プラン1:3,750円
プラン2:3,350円
ギガラインタイプ 1Gbps 【光配線方式】
ミニ:4,050円
プラン1:3,450円
プラン2:3,050円
ハイスピードタイプ 下り200Mbp/上り100Mbps 【光配線・VDSL方式】
ミニ:3,850円
プラン1:3,250円
プラン2:2,850円
【LAN方式】
ミニ:3,500円
プラン1:2,900円
プラン2:2,500円
マンションタイプ 100Mbps
【フレッツ光ネクストのファミリータイプ(東日本エリア・戸建住宅)(※)】
タイプ名 最大通信速度 月額利用料
スマートタイプ 1Gbps 5,700円
ギガラインタイプ 1Gbps 5,400円
ハイスピードタイプ 下り200Mbps/上り100Mbps 5,200円
ファミリータイプ 100Mbps 5,200円

※価格はすべて税別です。
※戸建住宅はすべて光配線方式です。

「スマートタイプ」はWi-Fiルーターのレンタルが含まれているプランです。最大通信速度が「ギガラインタイプ」と同じ1Gbpsですが、Wi-Fiルーターのレンタル料金が上乗せされている分、月額利用料が高くなっています。

また、「ハイスピードタイプ」「ファミリータイプ」「マンションタイプ」は、最大通信速度が100Mbps~20Mbpsと「スマートタイプ」と「ギガラインタイプ」よりも最大通信速度が遅い分、月額利用料が安く設定されているプランです。

戸建住宅では、申込時に契約するタイプを選択可能です。ただし、集合住宅では建物の設備状況などに応じてNTT東日本・NTT西日本がタイプを決定するため、申込者が選択することはできません。

NTT東日本の公式サイトから自宅で契約できるタイプを調べた人は、以下の表を参考にしてください。

一方、NTT西日本エリアでは、タイプごとに最大通信速度に変わるものの、月額利用料は一律です。

【フレッツ光ネクストのタイプ(西日本エリア)】
タイプ名 最大通信速度 月額利用料
スーパーハイスピードタイプ 隼 1Gbps 集合住宅(ミニ):4,500円
集合住宅(プラン1):3,700円
集合住宅(プラン2):3,200円
戸建住宅:5,400円
ハイスピードタイプ 200Mbps
ファミリータイプ/マンションタイプ 100Mbps

※価格はすべて税別です。
これからフレッツ光ネクストに申し込む人は、「スーパーハイスピードタイプ 隼」を契約しましょう。なお、ハイスピードタイプなどの他のタイプを契約中の人は、NTT西日本エリアの公式サイトからタイプ変更を申し込んでください。

集合住宅のタイプは建物の見込み契約数によって3種類に分類される

フレッツ光ネクストでは、集合住宅の場合、同一建物内の見込み契約数によって、月額利用料が変わります。見込み契約数による分類は、以下を参考にしてください。

【集合住宅のタイプの分類】
分類 同一建物内の見込み契約数(※)
ミニ 6契約以上、8契約未満
プラン1 8契約以上、16契約未満
プラン2 16契約以上

※見込み契約数は、あくまでも見込みであり、実際の契約数とは異なります。

見込み契約数は、NTT東日本またはNTT西日本が建物ごとに決定しています。そのため、自分が申し込んだときに、自宅マンション・アパートがどのタイプに分類されるかは、NTT東日本ならびにNTT西日本の公式サイトを確認してください。

集合住宅は配線方式によって最大通信速度が変わる

フレッツ光ネクストを集合住宅で利用する場合は、建物内の配線方式によって、最大通信速度が変わります。
フレッツ光ネクストで利用できる配線方式は、光配線方式・VDSL方式・LAN方式の3種類です。配線方式ごとの最大通信速度は以下の通りです。

【配線方式と最大通信速度】
名称 最大通信速度 概要
光配線方式 1Gbps 光コンセントで接続する
VDSL方式 100Mbps モジュラージャック(電話線)で接続する
LAN方式 100Mbps LANコネクタで接続する

NTT東日本エリアの場合、光配線方式またはVDSL方式に対応している集合住宅は同一料金ですが、LAN方式の集合住宅は月額利用料が安くなります。
ただし、フレッツ光ネクストの最大通信速度が1Gbpsとなるのは、戸建住宅か、光配線方式に対応している集合住宅だけです。VDSL方式・LAN方式に対応している集合住宅では、最大通信速度は100Mbpsとなります。

なお、光配線方式に対応している集合住宅では、光コンセントと呼ばれる光回線専用設備が自宅に設置されています。光コンセントがない場合は、建物の設備状況によって、VDSL方式またはLAN方式でフレッツ光ネクストを利用します。

自宅の配線方式を確認したい人は、管理会社や大家に電話などで問い合わせましょう。

月額利用料を安くしたい人は光コラボに乗り換える

フレッツ光ネクストを契約中で、月額利用料を安くしたい人は、光コラボに乗り換えましょう。光コラボとは、NTTと提携する事業者がフレッツ光回線を借りて、自社独自のサービスをセットにした光回線のことです。

光コラボは、月額利用料にプロバイダ利用料が含まれているので、フレッツ光ネクストとプロバイダの利用料を別々に支払うよりも、月額利用料が安くなることがあります。
また、光コラボの回線によっては、ドコモ・ソフトバンク・auのスマホや携帯電話とのセット割引があります。セット割の割引金額は、対象のスマホや携帯電話1台につき500円~1,000円です。

なお、フレッツ光ネクストから光コラボに乗り換える場合、工事費はかかりません。光電話やひかりTVも継続して利用できるので、参考にしてください。

【参考リンク】

https://hikari.netde-pc.jp/10829.html
https://hikari.netde-pc.jp/21327.html

関連記事