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フレッツ光のギガラインタイプとスマートタイプの大きな違い

最大1Gbpsの高速通信で知られる光回線インターネット「フレッツ光」。しかし同じフレッツ光ならどれでも1Gbpsになるわけではなく、プランも料金もいろいろ分かれています。この記事では、一見するとわかりにくいフレッツ光の1Gbps「ギガラインタイプ」のポイントや注意点を解説します。

フレッツ光の1Gbpsプランの概要

フレッツ 光ネクストには、ファミリー(戸建て)、マンション(集合住宅)ともに大きく分けてギガラインタイプとハイスピードタイプの2種類のタイプがあります。

●ギガラインタイプ →受信送信最大(概ね)1Gbps
●ハイスピードタイプ →受信最大200Mbps/送信最大100Mbps

最大1Gbpsになるのは、ギガラインタイプのほうです。同じフレッツ光ネクストでも、ハイスピードタイプだと最大200Mbps/100Mbpsまでになります。1Gbpsを期待してフレッツ光ネクストを選ぶ人は、まずここを間違えないよう注意してください。

スマートタイプとラインタイプの違い

1Gbpsのギガラインタイプを選ぶと、次にスマートタイプとラインタイプを選ぶことになります。どちらも1Gbpsには変わりませんが、無線LAN親機機能の付いたホームゲートウェイを月額300円でレンタルすることになります。

フレッツ 光ネクストギガラインタイプ(最大概ね1Gbps)

 

ファミリー(戸建て) マンション(集合住宅)
スマートタイプ 5,700円 3,350~4,350円
ラインタイプ 5,400円 3,050~4,050円

ここで注意すべきことは、Wi-Fiを使うためには必ずしもスマートタイプを契約しなければいけないわけではない、ということです。実はWi-Fiを使うために必要な無線LAN親機となるホームゲートウェイがなくとも、自分で購入した無線LANルーターを使えばWi-Fiは使用できるのです。

スマートタイプとラインタイプではWi-Fiルーターのレンタル分で月額300円の違いがあります。もちろん、自分でWi-Fiルーターを選ぶのが面倒、詳しくないからレンタルで確実なルーターを借りたほうが安心ではあります。
しかし、割引対象となる2年は利用すると考えれば24ヶ月で7,200円の差額が発生します。1Gbpsに対応したWi-Fiルーターも選べば5,000~7,000円以内で購入できることを考えると、スマートタイプを選ばなくても同じくらいかそれより安くWi-Fi環境を整えることができるのです。接続機器についてそれなりに知識がある方には、ラインタイプをおすすめします。

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ベストエフォート1Gbpsをフル活用するポイント

ギガラインタイプでの、最大概ね1Gbpsという数値はあくまでもベストエフォート値です。
ベストエフォートというのは、瞬間最大で限りなく1Gbpsに近い数値が出るかもしれないけど、出る保証はしませんよ、ということなので1Gbpsは現実には出ないと認識しておいたほうがよいでしょう。
しかし、それでも国内ではこれ以上早いのは2GbpsのNURO光だけで、最速クラスの高速インターネットです。最大でも200Mbpsまでのハイスピードタイプに比べれば、常時でも300~600Mbpsと、はるかに高速な通信ができます。
そのギガラインタイプの通信速度をフルで活かすには、以下のようなポイントを抑えておきましょう。

・CAT5eか6のLANケーブルにする
・11ac規格対応のWi-Fiルーターにする
・PCやスマホのOSを最新バージョンに更新する

ポイントは、どれだけインターネット回線自体が1Gbpsの高速通信ができても、自宅でつなぐケーブルやルーター、送受信するPCやスマホなど端末のほうが1Gbpsの高速通信に対応していなければ速くはならないということです。
モデムからWi-Fiルーター、PCを直接つなぐためのLANケーブルは最新のCAT(カテゴリ)5eかCAT6のものを選んでください。Wi-Fiルーターも送受信最大が800M~1Gbps以上のものを選ばないと、無線でのネット接続が速くはなりません。そしてPCやスマホなど送受信する端末自体も、最新バージョンにアップデートしておくと確実です。(端末そのものが古すぎる場合は、残念ながら買い替えたほうがよいでしょう。)

他プランから1Gbpsプランに変更するには

フレッツ光ライトプラスやフレッツ光ネクストハイスピードなど、通信速度が最大100~200Mbpsの他のプランを利用中でも、ギガラインタイプに変更することはできます。
しかし、その変更には変更手数料がかかります。

ライトプラス→ギガラインタイプ変更手数料
ギガファミリースマートタイプ 7,600円
ギガファミリーラインタイプ 2000円
ギガマンションスマートタイプ 15,000円
ギガマンションラインタイプ 15,000円

「スマートタイプとラインタイプの違い」でも紹介したように、Wi-Fiルーター機能のあるホームゲートウェイをレンタルするスマートタイプはホームゲートウェイをレンタルする分で月額料金が300円高くなります。それと合わせて、戸建ての場合でも、スマートタイプではONUをホームゲートウェイに装置を変更する分で手数料が高くなります。
マンションタイプでは、スマートタイプでもラインタイプでも、どちらにしてもギガラインに変えるには15,000円かかってしまいますので、この点は留意してください。

1Gbpsの高速通信が向いている人

動画視聴やゲームでなんでもインターネットにつなぐ現代で、フレッツ光の1Gbps高速通信は、やはり魅力的です。しかし1Gbpsの恩恵をフルに受けるためには、プランの変更や周辺機器の変更、手数料などのコストや手間もかかります。
この記事の冒頭で触れた「ハイスピードタイプ」は最大200Mbpsです。1Gbpsと比べるととても遅い通信速度に見えてしまいますが、実はこれでも十分高速通信です。
一般的に高速通信が必要とされるYou Tubeなどの動画投稿サイト、huluなどの動画配信サイトでの視聴でも、実は100Mbpsも出ていれば十分に快適な閲覧ができるのです。
マンション1人暮らしの人やあまりインターネットで頻繁な動画視聴をしない人には1Gbpのプランがあっても持て余してしまうだけになりかねません。

1Gbpsのギガラインタイプ利用が向いているのは
・戸建て住宅に住み、家族が同時に別々でネットを使っている人
・自宅兼職場になっている個人事業主などの在宅ワーカー
・1GB以上の大きなデータの送受信を頻繁に行う人
・自宅から動画配信を行っている人
・据え置き機で長時間オンラインゲームのユーザー
などの、複数人でネットを使う人、大きなデータ送受信が必要になる人です。
自分のネット使用状況と合わせて、快適でコスパの良いネット環境を整えましょう。

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