フレッツ光とOCNのプロバイダを解約する場合、NTTとOCNの両方に解約手続きをする必要があります。
インターネットは、回線(NTT)とプロバイダ(OCN)による接続サービスで成り立っているので、どちらか一方だけ解約しても、もう一方を解約しないとその分の料金がかかってしまいます。
「インターネット解約したはずなのに料金が引かれている!なぜ?」といった事態になりかねません。
ここでは、フレッツ光とOCNの解約方法と違約金等の料金について解説します。
加えて、フレッツ光の解約金がかからないケースについてもご紹介しましょう。
解約は、NTTとOCNそれぞれに連絡
解約手続きはどちらから先にしてもかまいません。
フレッツ光もOCNも、解約月の利用料は日割りでなく月額での請求になるので、解約日は「月末」としておけば大丈夫です。
・NTTの解約:0120-116-116
・OCNの解約:OCNマイページ、またはカスタマーズフロント(0120-506-506)
OCNに連絡する際は、OCNのお客様番号を伝えることでスムーズに解約ができます。手元に契約時に送られてきた「OCN会員登録証」を準備しておきましょう。
解約手続きを済ませたら、NTTからレンタルしたルーターやONUの返却キットが送られてきますので、忘れずに返却しましょう。送料はかかりません。
解約時にかかる料金の詳細
解約時にかかる料金は以下の通りです。
実際に請求される料金は、契約状況によって異なりますので、契約時の書類を確認しておきましょう。
・解約月の利用料(月額)
・初期工事費用の残額
・フレッツ光(NTT東西)の2年毎の自動更新契約の違約金
・OCNの最低利用期間(2年)の違約金
・OCNの2年毎自動更新契約の違約金
2年毎の自動更新契約の違約金は、更新月に解約すればかかりません。
戸建て | マンション | |
---|---|---|
解約月の利用料(月額) | プランによる | |
◎初期工事費用(屋内配線あり) | 18,000円 | 15,000円 |
◎初期工事費用(屋内配線なし) | 7,600円 | |
▲NTT東日本「にねん割」違約金 | 9,500円 | 1500円 |
▲NTT西日本「光もっともっと割」違約金 | 5,000~30,000円 | 3,500~10,500円 |
OCN最低利用期間違約金 | 5,000円 | |
OCN「2年割」違約金 | 2,400円 | 1,200円 |
(◎、▲は、どちらか一方です)
ひかり電話の番号、OCNのメールアドレスを残す方法
フレッツ光のオプションサービスのひかり電話、OCNメールアドレスを使っていた場合、それぞれの番号とアドレスを使い続けるにはどうしたら良いのでしょうか。
ひかり電話の番号を保持する
ひかり電話契約以前に固定電話を使っていた場合、回線を光回線からアナログ回線に戻す(アナログ戻し)ことで、番号をそのまま保持できます。
ただし、アナログ回線復活時の工事費用として、2,000~10,000円程度かかります。
また、ひかり電話で新たに番号を発行した場合は、番号を引き継ぐことはできません。
OCNのメールアドレスを保持する
OCN以外のプロバイダを使うようになってもOCNのメールアドレスを残したい場合、「OCNバリュープラン」でアドレスを1つ使うことができます。
月額料金は250円(税別)です。
更新月以外でフレッツ光の違約金がかからない方法
最後に、フレッツ光の違約金が発生しないいくつかのケースを見ていきます。
光コラボに乗り換える
フレッツ光回線から、ソフトバンク光やドコモ光等の光コラボレーションに乗り換える場合、回線設備は同じで契約先が変わります。これを回線の「転用」といいます。
光コラボとは、NTTのフレッツ光回線を携帯会社やプロバイダ業者等、各社が借り受け、魅力的なサービスを付加して販売するビジネスモデルです。
回線とプロバイダが一緒になることで、料金が安くなる、手続きが簡単になる、スマホとのセット割がある等、ユーザーにとってはメリットが大きいです。
光コラボに乗り換える場合は、プロバイダ(OCN)のみ解約となります。
ちなみに、OCNも「OCN光」という光コラボを提供しています。
フレッツ光+OCNから「OCN光」に転用する場合は、解約手続きの必要はありません。
一方、「auひかり」や「NURO光」はフレッツ光回線とは違う回線(ダークファイバー)を使用しているため、乗り換えの際には回線とプロバイダ両方の解約手続きが必要になります。
光コラボ業者は、光回線・プロバイダに支払う違約金や工事費用を肩代わりするキャンペーン等を行っています。公式サイトや光コラボ代理店のページで確認しましょう。
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引っ越しで「移転手続き」をする
引っ越しをするが、転居先でもフレッツ光回線を使いたいという場合、同じエリア内(東日本または西日本)なら、移転手続きが可能です。
窓口は、「0120-116-116」です。
引っ越し先の住所と、転居先での開通工事の希望日を伝えましょう。
移転の場合は、違約金はかかりません。ただし、引っ越しに伴う開通工事費用はかかります。
NTT東西ともに、引っ越しシーズンには移転時工事費の割引サービスを実施しています。費用は以下の通りです。
戸建てへ引っ越し | 集合住宅へ引っ越し |
---|---|
9,000円 | 7,500円 |
なお、東⇔西で管轄をまたぐ場合は、移転ではなく解約・新規契約となるので注意して下さい。
また引き続き、フレッツ光回線とプロバイダOCNをそのまま使う場合は、回線を開通させたあとに、OCNの接続IDとパスワードを入力、OCNマイページ内で住所変更をすればOKです。
サービス提供エリア外へ引っ越す
NTT東日本の「にねん割」、西日本の「光もっともっと割」の解約金は、「お客さまのご都合により解約された場合」支払うことになっています。
ただ、フレッツ光提供エリア外へ引っ越しするなどやむを得ない事情で解約する場合、解約金がかからないことがあります。
たとえば、NTT西日本では、サービスを提供できないエリアへの引っ越し(東日本・海外・フレッツ未提供エリア)においては、「光もっともっと割」の解約金がかかりません。
NTT西日本公式ページ:https://flets-w.com/limited/motto2/charge/
フレッツ光解約の際には、解約金の条件等、オペレーターに確認しましょう。
まとめ
インターネット解約時には、回線業者とプロバイダの両方に連絡をする必要があります。フレッツ光は電話で、OCNはマイページ上または電話で解約手続きができます。
解約時には、工事費用を分割払いしていた場合の残債分、また、各割引の違約金等がかかる場合があります。いずれもよく確認しておきましょう。
フレッツ光のサービス提供エリア外への転居の場合、違約金がかからないケースもあります。NTTのオペレーターに尋ねてみましょう。