ここでは、フレッツ光の「ひかり電話」解約の流れを解説します。
ひかり電話の解約は違約金なしで、NTTの窓口で簡単にできます。
ただし、以下のことをする必要があります。
・ひかり電話で使用していた「ひかり電話ルーター」の返却
・ひかり電話の番号を別の電話に引き継ぐ場合、所定の手続き
・ひかり電話解約後のWi-Fi設定
それでは、くわしく見ていきましょう。
ひかり電話を解約&番号継続の手続きをする
フレッツ光のひかり電話解約は、以下の窓口でできます。
・NTTフレッツ光窓口:0120-116-116(9:00~17:00、年末年始除く)
ひかり電話の解約には、違約金はかからない
ひかり電話の解約に違約金はかかりません。
※ただし、フレッツ光もあわせて解約する場合は、フレッツ光の2年契約プランの違約金、工事費の残債等がかかることがあります。フレッツ光の解約時の料金については、以下の記事で解説しています。
https://hikari.netde-pc.jp/10843.html
ただ、ひかり電話の番号をアナログ電話や他社の光電話に引き継ぐ場合、「番号ポータビリティ」という手続きが必要です。次章で解説します。
ひかり電話の番号を引き継ぐ際の手続きと費用
ひかり電話で利用していた番号が、もともとNTTのアナログ電話の番号で発行されたものの場合、番号ポータビリティ手続きをすることで、番号を他の電話に引き継げます。
(番号がアナログ電話で発番されたかの確認方法は、「補足:アナログ電話で発番されたかの確認方法」の章に記載)
番号ポータビリティの手続きの流れは以下の通り。
・アナログ電話に引き継ぐ…アナログ電話を復活→ひかり電話を解約
・他社の光電話に引き継ぐ…アナログ電話を復活→他社の光電話工事→ひかり電話を解約→アナログ電話を再度休止
アナログ電話を復活・休止する際は、NTTのアナログ電話窓口へ連絡が必要です。
・NTTアナログ電話窓口:0120-116-000(9:00~17:00、年末年始除く)
また、フレッツ光をやめて他社回線&光電話に番号を引き継ぐ場合は、乗り換え先の業者にも、「フレッツ光のひかり電話から番号ポータビリティしたい」旨を伝えてください。
番号ポータビリティに必要な費用は以下の通り。
必要な費用 | NTTのアナログ電話へ | 他社光電話へ |
---|---|---|
アナログ電話を復活 (2,000~10,000円程度) |
〇 | 〇 |
アナログ電話を休止 (2,000円) |
× | 〇 |
他社光電話工事費 (3,000円程度) |
× | 〇 |
合計 | 2,000~10,000円程度 | 7,000~15,000円程度 |
なお、もともとのアナログ電話の加入権が残っていなかった場合、再度加入権を購入(36,000円)するか、基本料は250円割増になるものの、加入権なしでアナログ回線を使えるライトプランに加入することになります(http://web116.jp/shop/annai/sinl/sinki_00.html)
補足:アナログ電話で発番されたかの確認方法
利用中の番号がアナログ電話で発行されたものかどうかは、総務省の「固定電話の電話番号」から確認できます。
・総務省ホームページ「電気通信番号指定状況」(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/number_shitei.html#kotei-denwa)
このページで、市外局番の最初の数字(「0」に続く1~9までの番号)から、アナログ電話で発番された番号と、発行事業者を確認することができます。
なお、電話番号の最初が「050」となっている番号は、ひかり電話で発番されたものですので、アナログ電話に戻すことはできません。また、KDDI等の別事業者で発行された番号も引き継げません。
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ひかり電話ルーターをNTTに返却
NTTにひかり電話解約の連絡をすると、「ひかり電話ルーターの返却キットを送るので、そこに入れて送って下さい」と言われます。
しばらくすると、返却キットが届くので、同封の記載リストをチェックして必要なものを入れ、コンビニや郵便局から送ってください。
無線LANカード等をレンタルしている場合は、一緒に入れましょう。
ひかり電話解約後はONUや自前ルーター、Wi-Fiを接続・設定!
ひかり電話ルーターには、ルーター機能(複数端末でのネット接続に必要)がついています。また、ひかり電話の付属オプションの無線LANカードを利用している人もいるはず。
ひかり電話ルーターを返却すると、こうした機能が使えなくなりますので、新たにルーターを準備し、無線LANの設定を行う必要があります。
最新の無線LAN規格(11ac)に対応したルーターは、5,000~10,000円程度で手に入ります。手に入れたルーターは、ONUにLANケーブルで繋げばOKです。
※ONUがルーターやWi-Fi機能の付いた「ホームゲートウェイ」タイプの場合は、自前ルーターは不要です。
また、下のような「ONU(光回線終端装置)一体型」のひかり電話ルーターを使用していた場合、ひかり電話解約とともにNTTから新しいONUが届きますので、元通りに光コンセントに接続してください。
主要なメーカーのルーター設定方法
ルーターの設定は、以下の手順で行います。
各メーカーによってセットアップ画面の文言等が違いますので、詳細はルーターのセットアップガイドで確認してください。
(1)ルーターの「WANポート」とNTT提供のONUを繋ぐ
(2)ルーターの「LANポート」とパソコンを繋ぐ(※スマホで設定する場合は、先に無線LANの設定をしてください)
(3)ルーターのセットアップアドレスを、ブラウザの検索バーに入力しアクセス
(4)ユーザー名、パスワードでログイン
(5)基本設定「PPPoEルーター」のユーザー名とパスワードに、フレッツ光のプロバイダから提供されたID、パスワードを入力
主なメーカーのルーターセットアップアドレスとログイン情報は、以下の通りです。
ルーター | セットアップアドレス | ユーザー名/パスワード |
---|---|---|
NTTのホームゲートウェイ | 192.168.1.1 | user/初回ログイン時に設定 |
BAFFALO | 192.168.11.1 | admin/password、または root/(空白) |
NEC | 192.168.0.1 | admin/初回ログイン時に設定 |
IO-DATA | 192.168.0.1、または 192.168.1.1 |
初期状態では設定なし |
TP-Link | 192.168.0.1 | admin/admin |
無線LAN設定方法
無線LAN機能付きルーターで無線LAN(Wi-Fi)を使う場合の設定は以下の通り。
(1)ルーター設定
(2)ルーター側面に貼られたシールや接続ガイドに記載された「SSID」と「暗号化キー(セキュリティキー)」を確認
3)パソコンやスマホ等、端末側の「Wi-Fi設定」で、(1)のSSID、暗号化キーを入力
なお、スマホでルーター設定をする場合は、先に(2)(3)の方法でWi-Fiを繋いでから、上の「ルーター設定」に進んでください。
以上で無線LAN設定も完了です。