NTTのフレッツ光を含め、多くのインターネット回線サービスにはオプションプランで【IP電話】の利用が可能です。IP電話はインターネット通信などに用いられるIPネットワークを利用した電話サービスです。
IP電話は従来の固定電話とほぼ同じ感覚で使うことが出来て、コストは固定電話よりも安く済むというメリットがあるため、インターネット契約をした世帯は従来のアナログ固定電話を解約してIP電話を使う、というパターンが増えています。
NTTやKDDIなど、回線インフラを保有する回線事業社が提供するIP電話サービスは「光電話」と呼ばれ、プロバイダ事業社が提供する「IP電話」とは区別されています。
NTTのフレッツ光は回線事業のため、提供される固定電話サービスは「光電話」です。
フレッツ光の光電話には【ボイスワープ】という特徴的な機能があります。この記事では、フレッツ光のオプションで選べる光電話のボイスワープ機能について解説します。
「光電話」と「IP電話」の違い
昨今のインターネットは光回線がほぼ標準になっています。
従来のインターネット回線は電話回線の流用でしたが、それに対しで光回線とは光ファイバー網を用いた新しいインターネット回線(IPネットワーク)です。
NTTのフレッツ光のように回線インフラを保有する回線業者が提供する固定電話サービスを【光電話】と呼びます。
「光電話」と「IP電話」はよく混同されがちです。光電話とはNTTやKDDIなどの回線インフラを保有する回線事業社が提供する固定電話サービスを指し、プロバイダ事業社が主導で提供する固定電話サービスを「IP電話」と呼びます。
どちらもインターネット回線を使った固定電話サービスなのですが、最大の違いは電話番号です。
光電話はNTTやKDDIなど、インフラを保有している事業社が提供することから、従来の固定電話と同様にその地域の市外局番を利用できます。
一方、プロバイダ事業社が提供するIP電話は、そこまでの融通が利かないため、電話番号は「050」で始まる番号が提供されます。
また、IP電話はフリーダイヤルが使えません。
やはり家庭の固定電話の番号は慣れ親しんだ市外局番がいい、というユーザーは多く、IP電話よりも光電話を選ぶ人が多い傾向にあります。
ちなみにNTTはフレッツ光の回線を卸売りし、回線事業を外部の企業に委託するという【光コラボレーション】を展開しています。
光コラボレーションに参入した企業はフレッツ光の回線を流用して回線事業を行うことが出来ます。光コラボレーションの事業社は「ドコモ光」、「ソフトバンク光」、「So-net光」、他多数です。
光コラボレーションに参入している事業社は回線事業なので、それらが提供する固定電話サービスはIP電話でなく、フレッツ光の回線を利用した光電話です。
フレッツ光のひかり電話で利用できる【ボイスワープ】機能
フレッツ光の光電話サービスの正式名称は【ひかり電話】です。
フレッツ光でインターネットの回線契約をしていればオプションでひかり電話に加入できます。基本料金は月額500円+通話料です。
月額料金は上がるけど基本通話料が安くなり、無料通話分も追加される【ひかり電話A(月額1,500円)】、【安心プラン(月額1,400円)】、【もっと安心プラン(3,900円)】、などもあります。普段から通話をたくさんする、という人はこれらのプランのほうがお得になる場合があります。
フレッツ光のひかり電話には【ボイスワープ】という機能があります。
ボイスワープ機能を利用するにはボイスワープのオプションに加入する必要があります。加入すると月額料金が別途で500円かかります。
ボイスワープの主な機能は、自宅の固定電話にかかってきた通話を予め設定しておいた電話番号先に転送できる、【転送機能】です。
例えばボイスワープで自身の携帯電話番号を登録しておけば、自宅の固定電話にかかってきた電話を自身の携帯電話に転送し、着信→通話することが出来ます。
ボイスワープ機能は主に、不在で電話が取れなくなることを防ぐための機能、と考えればOKです。
さらにボイスワープ機能には【セレクト機能】という機能もあります。
セレクト機能は、上記の転送機能の追加機能で、予め登録しておいた番号からかかってきた場合にのみ、転送されるという仕組みです。
例えば友人から電話がかかってくる予定がある場合に、友人の番号をセレクト機能に登録しておけば、その友人から自宅の固定電話にかかってきた場合にのみ、自身の携帯電話に転送され、それ以外の番号からの着信は転送されません。非通知着信も転送されません。
セレクト機能はボイスワープのオプションに加入してれば無料で使えます。
ボイスワープ機能の基本的な使い方
ボイスワープの【転送機能】には以下のモードがあり、常にいずれかのモードにしておくのが基本です。
ボイスワープを【無条件転送】の状態にしている場合、自宅の固定電話に着信があっても、自宅の固定電話は鳴らず、転送先の電話番号に着信します。
それに対して、【無応答時転送】の状態にしていると、自宅の固定電話に着信があった際、最初は固定電話が鳴りますが、しばらく電話を取らないでいると、ボイスワープ先の電話番号に転送されます。
このため【無応答時転送】は自宅に留守番の人がいる場合といない場合がある、という状態に柔軟に対応できます。
【話中時転送】という設定にもできます。【話中時転送】にしておけば、自宅の固定電話に着信があった際、話し中で出られない場合に限り、ボイスワープ先に転送されます。
【無応答時転送】と【話中時転送】の2つは併用することが可能です。このためボイスワープ機能は以下の4つのモードにセットできます。
【無条件転送】
【無条件転送】にしておけば、すべての着信が無条件でボイスワープ先の番号にかかってきます。
【無応答時転送】
【無応答時転送】にしていれば、まずは固定電話が鳴り、しばらく出ないとボイスワープ先に転送されますが、固定電話に出れば転送されません。そして固定電話に出て、話し中の場合の着信も転送されません。
【話中時転送】
【話中時転送】にしておけば、固定電話で通話中に着信、話し中で出られない、という状況に限り、ボイスワープ先に転送されます。
固定電話が鳴っている状態で、いつまでも出なくても転送はされません。
【無応答時転送】+【話中時転送】
【無応答時転送】+【話中時転送】の状態にしておけば上記のどちらの状態でもボイスワープ先に転送されます。
設定の変更は電話とインターネットのどちらでも可能
上記で解説したボイスワープの設定は電話とインターネットからのいずれかで設定が可能です。
電話の場合は音声ガイダンスに従い、ダイヤル入力で設定します。
インターネットから、フレッツ光の公式サイトにアクセスし、設定の変更もできます。Webサイトからのほうが視覚情報も多く、自分のペースで手順を進めることができるため何かと操作しやすいでしょう。
まとめ
インターネットの普及以降、インターネット回線を用いたIP電話という固定電話が登場し、従来のアナログ電話による固定回線から乗り換える人が増えています。
IP電話はインターネット契約のオプションとして使うことで、従来の固定電話よりも割安で利用出来て、電話としての品質は固定電話と遜色がありません。
IP電話の中でもNTTやKDDIのように回線インフラを保有する回線事業社が提供するIP電話サービスを、【光電話】と呼びます。光電話のほうが、市外局番を使える、フリーダイヤルが使える、といったメリットがあります。
フレッツ光が提供する光電話サービスである、【ひかり電話】にはボイスワープという、着信を任意の電話番号先に転送できるサービス機能があります。
ボイスワープはひかり電話の月額料金とは別に、500円で利用出来ます。
ボイスワープ機能を利用すれば、自宅の固定電話への着信を自身の携帯電話に転送したり、自宅電話の着信に誰も出られない時のみ携帯電話に転送したりすることが可能で、自宅の固定電話に出たくても出られない状況に対応できますよ。
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