携帯電話が広く普及した現在でも“自宅に固定電話を設置したい”と考える人は意外と多いものです。
インターネットの光回線を引いていればIP電話(インターネット回線を使用した電話サービス)を、固定電話として使用することが可能です。
この記事ではフレッツ光の付加サービスとして利用できるIP電話サービスの「ひかり電話」について解説します。
フレッツ光の付加サービスで利用できる「ひかり電話」
「ひかり電話」は、NTTが提供する光回線の「フレッツ光」を契約すると、そのオプションプランとして利用できるIP電話サービスです。
IP電話とはIP(Internet protocol)の技術を利用して通話を行う電話サービスを指します。IP電話はインターネット利用をする際に契約する「プロバイダ」が提供するサービスのため、インターネット契約をしていると利用可能なります。
IP電話サービスはフレッツ光に限らず、光回線でインターネット契約をすれば利用可能です。「ひかり電話」とはフレッツ光が提供するIP電話サービスの固有名称です。
例えば、auひかりでのIP電話の名称は「auひかり 電話サービス」です。
「ひかり電話」で選べる料金プラン
フレッツ光の「ひかり電話」はスタンダードな標準プランなら、月額500円で利用可能です。標準プランの月額500円は基本利用料金なので、別途、通話した分だけ通話料が発生する仕組みになっています。
料金プランは他にもいくつかあり、選ぶプランによっては無料通話分が付いたり、通話料金が安くなったりします。
「ひかり電話」で利用できる有料オプションサービス
ひかり電話には、任意で選べる有料のオプションプランがいくつかあります。
ひかり電話自体がフレッツ光の「オプションサービス」のため、少しわかりにくいのですが、「ひかり電話」サービスにも「任意で選べるオプション(付加サービス)が存在する」ということです。
ここからは「ひかり電話」で選べるおすすめのオプションをいくつか紹介します。
ボイスワープ機能
ボイスワープに加入していれば、自宅のひかり電話にかかってきた着信を予め登録した電話番号に転送することが出来ます。
例えば、ボイスワープで自分の携帯電話番号を登録しておけば、自宅に電話がかかってきたときに自分の携帯電話が鳴り、携帯電話で着信・通話が可能になります。
ボイスワープ は月額500円で利用可能です。
ボイスワープについて、以下の記事で詳しく解説しています。
フレッツ光のひかり電話で利用できる、ボイスワープ機能とは?
ナンバー・ディスプレイ
ナンバー・ディスプレイ機能は着信の際、相手の電話番号を表示する機能です。
これは携帯電話ならばごく標準的な機能なのですが、固定電話の場合は基本的に相手の電話番号は表示されません。
ナンバー・ディスプレイのオプションは月額400円で利用可能です。
ナンバー・ディスプレイについて、以下の記事で詳しく解説しています。
かけてきた相手がわかる「ひかり電話」のナンバー・ディスプレイ-料金や設定方法
いくつかのオプションは含まれる「ひかり電話A(エース)プラン」がおすすめ
上記では「ひかり電話」にはいくつかの料金プランがあることを解説しました。
最も割安な標準プランは月額500円で、通話した分の通話料が別途で発生する、というシンプルなプランです。
他のプランでは、基本料金は高めだけれど、「基本通話料が安く、無料通話分も付く」というプランもあります。
おすすめのプランはいくつかのオプションがセットになって含まれる「ひかり電話Aプラン」です。「ひかり電話Aプラン」は月額1,700円で、通話料は標準プランと同じですが、無料通話分が付き、さらに以下のオプションが含まれるお得なプラン内容です。()内はオプション単体の料金です。
●ボイスワープ(月額500円)
●ナンバー・ディスプレイ(月額400円)
●ナンバー・リクエスト(月額200円)
●迷惑電話おことわりサービス(月額200円)
●キャッチホン(月額300円)
●着信お知らせメール(月額100円)
「ひかり電話Aプラン」について、以下の記事で詳しく解説しています。
豊富なオプションが付いてお得!「ひかり電話A(エース)プラン」って?
今まで使っていた自宅の電話番号が「ひかり電話」でも使えるか?
自宅でアナログ回線の固定電話を使っている状態で、それを停止して「ひかり電話」に加入する場合には、原則として今まで使っていた電話番号をひかり電話の番号として使うことができます。
電話番号の移行で発生する「同番移行工事費」
ひかり電話を設置するときは初期費用として以下の工事費が発生します。
●基本工事費 1,000円
●交換機等工事費 1,000円
●同番移行工事費 2,000円
今までアナログ電話で使っていた番号を「ひかり電話」で使うためには「同番移行工事費」が必要になります。
もしもフレッツ光を新規契約し、それと同時に「ひかり電話」を設置した場合、基本工事費は免除になります。そのため「ひかり電話」の設置費用は今までの番号を使うことを前提に考えると、3,000円になります。
電話番号は【LNP】によって今までと同じ番号が使えます
今まで使っていたアナログ回線の固定電話の番号はNTTから電話加入権を購入し、NTTから発行してもらった番号です。
電話加入権によって得た番号はIP電話に移行するときにそのまま使えます。
これをLNP(local number Portability)と呼びます。
ちなみにIP電話を設置した時に新規発行してもらった電話番号は、NTTから電話加入権を購入して発行された番号ではないため、場合によってはLNPができないケースもありますので注意して下さい。
光コラボレーションの回線でも「ひかり電話」の利用が可能
光コラボレーション(以下、光コラボ)はNTTが2015年にスタートしたフレッツ光回線の卸売サービスです。
光コラボに参入した事業社はフレッツ光の回線を使った回線事業ができるようになりました。
フレッツ光から光コラボの回線に契約変更した場合は、これまでと同じくフレッツ光の回線を使うため、新規設置工事が不要になるなど、一定のメリットがあります。
これを、フレッツ光から光コラボへの「転用」と呼びます。
ひかり電話は転用後も継続利用できます
なお、ひかり電話は「転用」の対象になります。フレッツ光を契約しており、ひかり電話を利用している状態で、光コラボに契約変更、つまり「転用」した場合、そのままひかり電話を使い続けることが可能です。
ただし、光コラボの回線業者の中にはオプションで「ひかり電話」を取扱う業者と、取扱っていない業者が存在します。
「ひかり電話」取扱っている業者へ転用する場合は、転用後、光コラボ業者がひかり電話を提供することになります。
ひかり電話を取扱っていない光コラボ業者の場合は、転用後、ひかり電話のサービスのみ、NTTが提供する形になります。
以上のように、フレッツ光から光コラボへの転用ならば、フレッツ光を解約してもNTTから「ひかり電話」のサービスのみ、引き続き、提供を受けることができる仕組みになっています。
まとめ
フレッツ光のオプションで選べるIP電話サービスの「ひかり電話」は、従来のアナログ回線の固定電話と同じ感覚で固定電話として利用できます。
むしろ、ひかり電話のほうが基本料金や通話料が安く、さらにIP電話ならではオプション(付加サービス)も利用できるため便利です。このため、自宅に光回線を設置している場合、固定電話はIP電話にするのがおすすめです。
また、フレッツ光から光コラボの回線に転用した場合は、「ひかり電話」の継続利用ができます。
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