最大通信毒度が1Gbpsのフレッツ光ですが、「通信速度が遅い」という評判もあります。
ただ、フレッツ光の通信速度が遅い原因が分かれば、速度を改善するための対処ができます。
この記事では、フレッツ光の通信速度が遅いと感じる時の【原因・原因の見つけ方・対処方法】を解説します。
大前提:フレッツ光の速度が実際に「1Gbps」出ることはまずない
NTT東日本および西日本が提供するフレッツ光は、最大通信速度が1Gbpsのインターネット回線サービスです。インターネットの速度は、G(ギガ)bpsやM(メガ)bpsの単位で表され、数値が大きいほど速度がでます。現在、フレッツ光を含めた光回線の通信速度は、最大1Gbps以上の速さが一般的です。
しかし、「1Gbps」という速度が実際にでることはまずありません。「最大通信速度1Gbps」とは、「1Gbpsという速度が出るよう最大限の努力をする」というベストエフォート方式を示しています。利用者の使っている回線環境や周辺機器、利用者の数によって通信速度は常に変わります。
遅い原因:プラン自体が最大1Gbpsではない
フレッツ光には、1Gbpsで通信できないプランがあります。たとえば、「ファミリー・ハイスピードタイプ」は、下りが最大200Mbps、上りが最大100Mbpsのため、1Gbpsで通信することが物理的にできません。他にもフレッツ光には、下りが最大100Mbpsのプランもあります。
対策:プランを変更をする
まず現在のプランを電話で確認します。1Gbpsの回線にアップグレードができるようなら変更しましょう。プランの変更や確認は以下の電話番号からおこなえます。
電話番号:0120-116116(9:00~17:00)
※土日・祝日も営業(年末年始を除く)
インターネットの申し込みはこちらです。
■NTT東日本のフレッツ光のプラン変更はこちらから
■NTT西日本のフレッツ光のプラン変更はこちらから
遅い原因:回線が混雑している
フレッツ光回線の混雑の影響で、通信速度が遅くなることがあります。
特に、「夜に遅くなりがち」という評判は、夜間にインターネットへのアクセスが集中したことが原因のひとつにあげられます。
回線の混雑が原因で通信速度が遅いのかを確かめるために、通信速度測定サイトで通信速度を計測して時間帯による速度の差を調べてみましょう。
その際には、複数のサイトを活用して時間帯による速度差を確認することをおすすめします。
なぜなら、ひとつのサイトだけを確認して時間帯による速度差があっても、そのサイトのサーバーが混雑していただけの可能性があるからです。
通信速度測定サイトのなかでも、RBB SPEED TESTでは、郵便番号と回線の種類を指定するだけで、簡単に通信速度を調べることができるので利用してみてくださいね。
引用:ブロードバンド通信速度測定サイトRBB SPEED TEST
対策:回線自体の見直しがおすすめ
回線が混雑する時間帯の利用を避けてもフレッツ光の回線速度自体が遅いようであれば、回線自体を変更することで通信速度を改善できます。
フレッツ光回線は、利用者が日本一多いうえ、光コラボレーション事業者(=ドコモ光やソフトバンク光、ソネット光などフレッツ光回線を利用してサービスを提供している回線事業者)も利用が拡大しています。
利用者数が多い分、アクセスが集中して混雑する傾向が高まります。通信速度に満足出来ない場合は、フレッツ光や光コラボレーション事業者以外の光回線に変更することを検討してみてはいかがでしょう。
そこで、「通信速度が速い回線がいい!」と考える方には、auひかりとNURO光が特におすすめです。両社ともに、フレッツ光回線を使用しない独自の回線が特徴であり、最大通信速度が1Gbpsを大きく超える最速プランが提供されています。
auひかりは最大1Gbpsのサービスの他にも、お住いの形態やエリアによっては最大5Gbpsのサービスや最大10Gbpsのサービスを契約できる可能性があります。
【auひかり】
契約プラン | 最大通信速度 | 初期工事費用※ | 月額料金 |
auひかりホーム | 1Gbps | 37,500円 | 5,600円 |
auひかりマンション | 1Gbps | 30,000円 | 4,050円 |
auひかりホームⅩ10ギガ | 10Gbps | 37,500円 | 6,380円 |
auひかりホームⅤ5ギガ | 5Gbps | 37,500円 | 5,600円 |
※初期費用相当額が無料になるキャンペーンが実施されています。
一方NURO光は、最大2Gbpsのサービスと最大6Gbpsのサービス、最大10Gbpsのサービスが用意されています。
【NURO光】
契約プラン | 最大通信速度 | 初期工事費用※ | 月額料金 |
NURO 光G2V | 2Gbps | 40,000円 | 4,743円 |
NURO 光G2 | 2Gbps | 40,000円 | 7,124円 |
NURO 光10Gs | 10Gbps | 60,000円 | 5,743円 |
NURO 光6Gs | 6Gbps | 60,000円 | 5,243円 |
※3年間の継続利用を条件に工事費用相当額が無料になるキャンペーンが実施されています。
気になる方は、お住いの形態や住所がauひかりやNURO光の契約対象エリアかどうかを調べてみてはいかがでしょう。
■auひかりのサービス提供エリアはこちらで確認
■NURO光のサービス提供エリアはこちらで確認
遅い原因:パソコンなどの通信機器が原因
フレッツ光の契約が最大1Gbpsのプランであっても、LANケーブルや無線LANルーターの規格が最大1Gbpsに対応していないと通信速度の低下は避けられません。また、お使いのパソコンなどの通信機器が原因で速度が遅くなっている可能性も考えられます。
対策:最大1Gbpsに対応したケーブルへ変更する
LANケーブルには1Gbpsに対応していないタイプのケーブルがあります。対応していないLANケーブルでは当然速度はでません。少なくとも、CAT5e以上のLANケーブルを使いましょう。
各LANケーブルの対応している通信速度とカテゴリの一覧表は以下の通りです。カテゴリの番号は、ケーブル自体に印字されているので自分の使っているLANケーブルを確認してみてください。
【LANケーブル規格】
種類(カテゴリ) | 対応できる通信速度 |
CAT5 | 100Mbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
また、無線ルーターを選ぶときは、パッケージや商品説明に記載の規格を確認しましょう。規格が「11ac」のルーターは、6.9Gbpsまでの通信速度に対応できるルーターです。
対策:再起動やパソコンの最適化を行おう
通信速度が遅くなる原因として、利用しているパソコンの容量や処理能力が低下している可能性が考えられます。フレッツ光の速度が遅いと感じた際には、パソコンを再起動すると速くなる場合もあるので試してみてください。
また、パソコンのハードディスクを最適化することで、通信速度を改善する効果が期待できます。最適化とは、ハードディスク内に散らばっているデータを適切な場所に整理することで、デフラグ(デフラグメーション)」と呼ばれます。さらには、不要なアプリをアンインストールすると、パソコンの処理能力の改善に効果的です。
遅い原因:ONUやルーターが原因
ONUとは、光回線で送られてくる光信号を、パソコンなどの接続機器で利用できるデジタル信号に変換する重要な機器のことです。ルーターは、複数の接続機器をインターネットに繋ぐために必須の機器です。
フレッツ光の通信速度が遅い場合、ONUを含めてフレッツ光には必要な周辺機器が、1Gbpsに対応しているかを確認してみてください。
対策:ONUやルーターを再起動、1Gbpsに対応したものにしよう
通信速度が遅い場合の対策としてONUやルーターを再起動する方法があげられます。ONUやルーターの電源を抜いて、しばらくして再び電源を入れると再起動します。
また、最大通信速度1Gbpsに対応しているONUやルーターを選ぶことも重要なポイントです。フレッツ光では、最新機能を搭載したONUやルーターをレンタルで提供していますので、試してみるのもよいかもしれませんね。
遅い原因:プロバイダがIPv6通信に対応していない
契約しているプロバイダが、IPv6通信に対応していないために、満足のいく速度で通信できていない可能性もあります。現在契約中のプロバイダのサイトから、IPv6に対応しているかを確認してみることをおすすめします。
IPv6とはインターネットの通信方式のことで、それ以前の「IPv4」と呼ばれるIPアドレスよりも新しいIPアドレスの規格です。IPv6という通信方式に対応しているプロバイダだと、IPv6専用の「IPoE」方式で通信でき、こちらの方式でインターネットに接続した場合、「IPv4」方式での接続よりも混雑が緩和される可能性が高くなります。
実際、フレッツ光のプロバイダをIPv6対応のものに変えると速度が上がったという評判は多く見受けられます。
対策:IPv6対応のプロバイダへの変更を検討しよう
契約中のプロバイダがIPv6に対応していない場合、IPv6対応のプロバイダに変更することで、通信速度が上がることがあります。
必要に応じてIPv6対応のプロバイダへの変更も検討してみてください。
フレッツ光のプロバイダのなかでは、「@nifty」「So-net」「GMOとくとくBB」がIPv6対応のプロバイダとして知られています。ただし、お住いのエリアや契約タイプによって、利用できるプロバイダは異なります。
■NTT東日本のIPv6対応プロバイダは、こちらから確認
■NTT西日本のIPv6対応プロバイダは、こちらから確認
遅い原因:閲覧サイトそのものが混んでいる
閲覧中のサイトそのものの訪問者が多いと、読み込みが遅くなったり、サーバーが落ちることもあります。たとえば、通販サイトでタイムセールが開催されているときには、アクセスが集中して読み込みに時間がかかってしまいます。
時間をおいてからアクセスしなおそう
閲覧サイトの混雑による速度の低下は、サイト側で問題が生じていると考えられます。自分で通信速度を上げるための対処は難しいといえるでしょう。アクセスが集中する時間帯を避けて、時間をおいてからアクセスする方法がおすすめです。
まとめ
フレッツ光は、通信速度が最大1Gbpsを誇る快適なインターネット回線サービスです。しかし一方で、期待していた通信速度を得られない場合も…。満足できる通信速度を得るためには、原因に合わせた対策が重要なポイントといえます。ご紹介した対策法を是非参考にしてみてくださいね。