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マンションのインターネット回線の種類と選び方

マンションでインターネットを使うなら、光回線・ケーブルテレビ回線・モバイル回線という3つの選択肢があります。回線ごとに異なる特徴があり、通信速度や月額料金にも違いがあるので、自分の利用状況に合わせたインターネットを選択しましょう。

契約したものの使い勝手が悪いという場合、解約や乗り換えには、1万円弱~3万円ほどの違約金(契約解除料)を支払わなければならないことがあります。
また、申し込んでから実際に利用できるまでに時間がかかることもあるので、インターネットは、契約前に適切な回線を見極めることが重要です。
回線ごとの特徴だけでなく、実際に契約するべき事業者も紹介するので、マンションのインターネットを探している人は参考にしてください。

マンションで利用できるインターネットの種類と特徴

マンションに備え付けのインターネットがない場合、賃貸契約とは別に、いずれかの回線に申し込む必要があります。

【マンションで利用できるインターネットの種類(※)】

種類 特徴 代表的な商品
光回線 通信速度が速い ソフトバンク光、auひかり
ケーブルテレビ回線 テレビとネットのセット契約 J:COM、iTSCOM
モバイル回線 持ち運び可能 WiMAX、PocketWi-Fi

※固定電話の回線を利用したADSL回線は、新規受付を終了しました。

光回線やケーブルテレビ回線を利用するには、自宅にインターネット回線を引き込むための工事が必要です。マンションによっては、設備が対応しておらず、開通工事に時間がかかることや導入ができないこともあるので、申し込み前に管理会社や大家に確認してください。

なお、HOME’SやSUUMOといった賃貸情報サイトの物件情報に「光ファイバー対応」や「CATV対応」と記載があるマンションは、光回線やケーブルテレビ回線の導入が可能です。

ちなみに、非固定回線(モバイル回線)は、工事不要です。専用端末を置くだけでWi-Fiが使えるようになるので、どのマンションでも導入できるというメリットがあります。

光回線は通信速度が速い

光回線とは、光ファイバーと呼ばれる特殊な回線を利用したインターネットのことです。専用の回線工事が必要ですが、他のインターネット回線よりも、大容量かつ高速での通信が可能です。
そのため、You Tubeなどの動画配信サービスやオンラインゲームなどの利用により、通信量が多くなりがちな人は、固定回線を契約しましょう。

【光回線の特徴(auひかりの場合)】

項目 概要
最大通信速度 1Gbps(※)
月額料金 3,800円~
メリット 通信速度が速い
デメリット 開通工事が必要

※基本プランの時の最大通信速度です。より速い5Gbpsや10Gbpsのプランもあります。

1Gbpsとは、1秒間に1ギガのデータのやり取りが可能という意味です。ただし、最大通信速度は理論上の数字であり、実際の通信速度は使用環境により異なるので注意してください。

なお、光回線の工事そのものは通常1日で終了しますが、自宅に回線を引き込むために契約者の立ち会いが必要です。契約者と工事業者とで日程を調整しなければならないため、申し込みからインターネットが開通するまでに1か月以上かかることがあります

特に、3月~4月や9月~10月は、引っ越しシーズンでインターネットの新規・乗り換え申し込みが混み合うため、開通までに2か月~3か月かかることもあるので注意してください。

開通前レンタルで工事前でもインターネットが利用できる

光回線の開通工事を待つ間は、WiMAXやPocketWi-Fiなどのモバイル回線(Wi-Fiルーター)をレンタルしましょう。
モバイル回線のレンタルは、1泊2日~3か月程度の短期利用(インターネット環境が敷設されるまでのつなぎ期間の利用)を想定としたサービスです。
そのため、日常生活に欠かせないライフラインとして長期利用するときとは異なる契約になるので注意してください。

なお、開通前レンタルは、DMMいろいろレンタルや楽天ブロードバンドなどのレンタルを専門に行う業者に申し込むか、光回線の事業者が行うサービスに申し込むという方法があります。

たとえば、ソフトバンク光には、インターネットが開通するまでの期間、無料でSoftBank AirまたはPocketWi-Fiを無料でレンタルできるサービスがあります。
他の事業者の場合、開通前レンタルは有料ですが、光回線の申込者は割引料金で利用できることがあるので、申込先の公式サイトを確認してください。

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ケーブルテレビ回線はテレビとネットがセットになっている

ケーブルテレビ回線とは、有線放送型テレビサービスの回線を流用したインターネットのことです。テレビサービスとインターネットがセットになったプランがあり、毎月の支払いをまとめられるという特徴があります。

なお、光回線にもテレビサービス「ひかりTV」がありますが、利用できるのは全国20の都道府県の一部地域に限られています。
アニメやドラマ以外にも、時代劇専門チャンネルなど、ケーブルテレビにしか取り扱いのないサービスもあるので、テレビサービスを重視する人はケーブルテレビ回線を検討してください。

【ケーブルテレビ回線の特徴(J:COMの場合)】

項目 概要
最大通信速度 最大320Mbps
月額料金 5,375円~(※)
メリット 地デジ・BSの他、各種専門チャンネルなどテレビサービスが豊富
デメリット 開通工事が必要、光回線よりも最大通信速度が遅い

※テレビサービスとインターネットの利用料の合計です。

ただし、光回線同様、ケーブルテレビ回線は申し込みからインターネットが開通するまでに1か月以上かかることがあるので注意してください。工事が完了するまでの間は、WiMAXやPocketWi-Fiなどのモバイル回線をレンタル契約しましょう。

モバイル回線はすぐにインターネットが利用できる

モバイル回線は、WiMAXやPocketWi-Fiといった小型の端末を置くだけでインターネットが利用できるサービスです。工事不要で端末の持ち運びも可能なので、外出先でもインターネットを利用できるというメリットがあります。

そのため、外出先でインターネットを利用する機会が多い人は、モバイル回線を契約しましょう。

【モバイル回線の特徴(WiMAXの場合)】

項目 概要
最大通信速度 1.2Gbps(※1)
月額料金 4,011円(※2)
メリット 最短で申込日の翌日から使える
デメリット 「3日で10GBまで」など通信制限されることがある

※1:最新端末であるSpeed Wi-Fi NEXT W06利用時の最大通信速度です。
※2:Broad WiMAXで月間データ量使いたい放題プランの場合の料金です。月額料金はプロバイダにより異なります。

最新端末を利用する場合、WiMAXの最大通信速度(理論上の数値)は、光回線よりも速くなります。しかし、無線接続であるため、実際の通信速度は、専用の固定回線で通信できる光回線よりも遅くなる傾向にあるので注意しましょう。

また、WiMAXやPocketWi-Fiは、混雑回避のために通信制限がかかることがあります
たとえば、Broad WiMAXの場合、直近3日間で通信量が10GBを超えると、翌日の18時~26時(深夜2時)まで通信制限がかかります。公式サイトによると、制限後の最大通信速度はおよそ1Mbpsであり、YouTubeなら標準画質が再生できる程度の速度まで低下します。

したがって、大容量のデータや高画質の動画を再生するのであれば、モバイル回線は不向きということになるので、覚えておきましょう。

インターネット回線の事業者を選ぶ基準

利用するインターネット回線の種類を決めたら、実際に申し込む事業者を選ばなければなりませんが、数が多いので迷ってしまいますよね。インターネットの契約先を選ぶときには、以下の基準を参考にしてください。

【インターネット回線の事業者を選ぶ基準】

  • 工事費や初期費用など必要経費の金額
  • スマホとのセット割引の有無
  • キャッシュバックキャンペーンの有無

インターネット回線は、各社ごとに工事費・初期費用の金額や、セット割引やキャッシュバックキャンペーンの有無が異なります。月額料金の安さだけで契約先を選んでしまうと、必要経費が高い、割引やキャッシュバックが受けられないなどの理由で、実際に支払う金額が高くなって損をすることがあるので、注意してください。

ちなみに、マンションと戸建住宅では、同じインターネット回線でも加入できるプランやオプションが異なることがあるので、契約前に確認しておきましょう。

光回線を選ぶなら大手通信キャリアがおすすめ

光回線を利用する人には、大手通信キャリアが提供するauひかり・ソフトバンク光・ドコモ光がおすすめです。auひかり・ソフトバンク光・ドコモ光は、工事費や初期費用が実質無料になるキャッシュバックキャンペーンがあり、スマホとセットで割引が受けられるからです
たとえば、auひかりでは、オプションでauひかり電話に加入すると、工事費・初期費用相当額がキャンペーンで実質無料になり、auのスマホ代が毎月500円~最大2,000円割引されるサービスが利用できるようになります。

なお、スマホ代の割引サービスは、同居する家族だけでなく別居の家族も対象です。そのため、マンションで一人暮らしをしている人や、両親とは別々に暮らしている人が申し込んでも、自分だけでなく家族の通信費も節約できるというメリットがあります。

キャッシュバックや割引サービスの詳細は、各社ごとに異なるので、以下のリンクを参考にしてください。

【光回線の参考リンク】

スマホが格安SIMの人はぷらら光がおすすめ

スマホの契約先が大手通信キャリアではなく格安SIMの人は、ぷらら光がおすすめです。ぷらら光は、公式サイトから申し込むと35,000円のキャッシュバックがもらえるので、マンションで契約した時の工事費(最大7,600円)と約7か月分の月額料金(1か月あたり3,600円)が実質無料になるからです。

ぷらら光にはスマホとのセット割引はありませんが、他社と比較してキャッシュバック金額が多く、月額料金が最安級という特徴があります。マンションのインターネット導入のコストを抑えたい人は、ぷらら光を検討してください。

KDDIと提携するケーブルテレビはauスマホとのセット割がある

ケーブルテレビのうち、auの運営元であるKDDIと提携する事業者は、auスマートバリュー(auスマホとの割引サービス)が利用できます。
テレビサービスだけでなく、毎月のスマホ代もセットで割引にできるので、auユーザーはJ:COMやiTSCOMなどのKDDIグループと提携する事業者を選択しましょう。

なお、ケーブルテレビは、1地域につき1社と国の方針で定められていた時期があるため、他のインターネット回線と比較して事業者が少ないという特徴があります。(参考:日本ケーブルテレビ連盟

そのため、契約可能な事業者では不満がある場合、インターネットとテレビサービスは別々に契約してください。
たとえば、インターネットは光回線にして、テレビサービスはNetflixやHuluなど有料動画配信サービスを契約するといった対策を取りましょう。

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モバイル回線はBroad WiMAXがおすすめ

工事不要で置くだけのモバイル回線を契約するなら、Broad WiMAXがおすすめです。Broad WiMAXは、条件を満たすと、18,857円の初期費用とWiMAXの端末代が無料になるキャンペーンがあるからです。

【Broad WiMAXのスタートキャンペーン適用条件】

  1. 公式サイトのWebフォームから申し込む
  2. 月額最安プランを選択
  3. 安心サポートプラス、MyBroadサポートに加入する(※)
  4. 支払い方法をクレジットカードにする

※上記2つのオプションは、WiMAXの端末受け取り後、無料で解約可能です。

なお、Broad WiMAXのスタートキャンペーンの条件を満たすと、月額料金が合計で最大17,055円安くなるWeb割も適用されます
詳しくは、「Broad WiMAXのプラン料金とキャンペーン割引を紹介!」をご確認ください。

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